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2014年9月

2014年9月30日 (火)

土井たかこさんの死を悼む

土井たかこさんが亡くなられた。戦後の政治に偉大な貢献をされた政治家がまた一人消えてゆくのは淋しい。“おたかさん”という愛称で呼ばれた人だった。

土井さんは社会党初の女性党首として再建を託され、1989年の参院選では大勝利し、自民党を野党に追いやった。しかし社会党はその後、細川政権や自民・さきがけとの連立政権を組む中で、独自のカラーを出すのに失敗し党勢が衰退。社民党と名を変えた後も低迷している。

土井さんは社会党員の多くに見られたマルクス主義とは一切関係がなく、ただ反戦・反権力を貫いた平和主義者であり、弱き庶民のための政治を行なう人だった。...
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ただ悔やまれるのは、社会党が、ファシズムに対しては厳しい態度を示しながらも、もう一方の全体主義である共産主義、すなわち人権を無視した独裁政治を行なう共産主義に対しては、毅然とした態度(反全体主義=反共産主義)を示さず、曖昧な形で終始したことが現在に至る社民党の低迷に繫がったと私は思う。

西欧には、イギリス労働党、フランス社会党、北欧諸国で政権を担っている社会民主党の様に、保守党と並んで西欧での大きな政治潮流を成している社会民主主義政党がある。経済最優先でなく、大きな政府によって、庶民の生活・福祉を大切にした、いわゆるリベラルな政治を行なう集団である。

我が国もこのような政党が存在していれば、一党独裁の様相を呈している混迷した今の様な世の中にはならなかったであろう。今後このような政党の出現を期待したい。土井さんのような方が現れれば、このような政党の出現は期待できるかもしれない。

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2014年9月28日 (日)

就活の学生様へ・会社選択のための必読書

就職は人生の大きな岐路です。これからの自分の人生を託す会社を決めなければなりません。慎重に、しかも迅速に!

それでは、どのような視点で会社を選べば良いのでしようか? 大きな会社か小さな会社か?「寄らば 大樹の蔭」という言葉があります。大きな会社は安定していて、魅力的に映り、自分のしたいことができると、皆様は思われているかもしれません。

大きな会社は、概ね立派な会社であることは否定できませんが、しかし、必ずしも大きな会社=良い会社とは限りません。残念ながら、大きな会社であっても、人を人とも思わない、人間性を無視したことをやっている会社が時々散見されます。荷重労働を強いたり、経営者の意に沿わない場合、いじめに等しい扱いを受けているところもあります。

また、大きな会社では、大きな組織の中で、個人が埋没してしまい、自分の力を十分発揮できないおそれもあります。


そこで皆様は、大きな会社だけでなく、小さな会社(中小企業)についても、就職先として考えて見る価値があります。小さな企業の中には、社員の個性を尊重し、育ててくれる立派な企業が沢山あります。

会社を選ぶ決め手は、従業員を大切にして、利益優先でなく、「世のため人のため」を第一義に考えている会社です。そのような会社で働けば、皆様は悔いのない人生を歩むことができます。
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私が最近、仲間と共同で出版した本に、伸びる会社はここが違う!元気企業に学ぶ7ヶ条」(出版文化社)があります。自画自賛ですが、この本では、日本的な、人を大切にする、人間主義に基づいた経営の必要性を説明し、事例企業として、多くの素晴らしい中小企業様を紹介しています。是非ご参考に一読下さい。


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この本を読んで、就職先を決める上でのヒントを得て頂ければ、幸いです。

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新疆ウイグル族の人たちのことを案ずる

頻繁に生じている中国新疆ウイグル地区におけるウイグル族の人たちによる反抗。中国共産党によれば、これはテロ事件と呼ばれているが、一方のウイグル族の人たちから見れば正義の戦いであるかも知れない。テロそのものは恥ずべき行為ではあるが、同国において主流を占める漢民族によるウイグルの人々への圧政支配を考えると、何とも云えない気持ちになる。

一方の民族が他方の民族を力で押さえつけるという構図は永遠には続かないだろう。それは歴史が教えてくれている。

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芋ほり風景

先日、箕面市の新稲界隈で見た芋ほり風景です。箕面市シルバー人材センターが管理している触れ合い農園で、ボランティアの人たちが老後施設の高齢者の皆さんの芋ほりを手伝っていました。
子供達を対象とした芋ほり体験も箕面の各地で行われています。自然の中での農作業に汗を流す風景、微笑ましく、楽しそうですね。

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2014年9月20日 (土)

スコットランドの独立を問う住民投票に思う

スコットランドの独立を問う住民投票。 反対票が賛成票を予想以上に上回り、イギリスの分裂は回避された。これで良かったのではないかと私は思った。本来ならばスコットランドが単独に国家を形成するのが筋であるが、財政的に、経済的に単独でやっていくのは難しいし、多くの困難が予想される。それならばこれを機会にイギリス国家の中で自治権を拡大して行く方が良いのではないかと思った。

これに加え、イギリスには世界で最も民主主義が成熟した国家の代表として、独りよがりで横暴なアメリカを抑え、周辺国への拡張を目指す全体主義国家・中国共産党独裁政権を抑える役目を担ってもらわなければならない。それにはスコットランドの離脱による国力低下という事態を避けることができ、世界の民主主義の主宰国として引き続き国力を維持することができて良かったと思う。
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世界には多くの民族が...存在する。それぞれの民族がそれぞれの国家を持つことは理想である。ところが国家というものは、多数派の民族が少数派の民族を併合して成立することが多い。国家の成立にあたって、それを構成する諸民族が、その国家体制に関して民主的な手続きを経て、合意し、納得して行われる場合と、そうでない場合がある。

スコットランドとイギリスの関係は、全くそうであるとは言えないが、前者の場合であり、同じ民主主義が成熟した民族同志の合併であった。一方、中国とチベット、新疆ウイグルの場合は、中国共産党による一方的で有無を言わせぬ強制的な併合であった。このような強制的な併合は許されない。
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S・ハンチントンによる「文明の衝突」という有名な著作がある。これによればソ連が崩壊した冷戦後の国際政治は、同一もしくは近い文明に所属する国家や民族が連帯し、異なったもしくはより遠い文明に属する者たちと争うという構図は避けがたい?と述べている
例えばイスラム社会と西欧社会との争いである。今回のスコットランドとイギリスとの関係も民族の違いということに起因する争いがあるが、何とか両国はそれ程極端な違いがあるわけではないので、仲良くやって行って欲しいものである。

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案山子の見える田圃風景

先日、自宅近くの新稲界隈(箕面市)を散歩した。昨年の今頃と違って今年は、朝夕の冷え込みが少し強く、秋の進行が早い様な感じがする。この調子だともみじの紅葉も早く見られそうだ。

時の経つのは早い。ついこの間、近くの西小学校や箕面小学校の生徒が田植え体験で植えた稲田はかなり色づき、黄色い稲穂が少し頭を垂れていた。その中に幾つかの案山子(かかし)が見られた。また赤い彼岸花が咲いており美しく感じた。

案山子がある稲田の風景には気持ちが和らぐ。このような日本の原風景を見て心地よく思う自分を、やはり日本人なのだと感じてしまう。小学生の子供たちが丹精を込めてつくった案山子や標識(田圃に入らないで下さいというような)には、子供達の純粋な、あどけない気持ちが秘められていてほんのりとした暖かみを感じた。ついこの間まで生涯初めて長期に入院生活をしていただけに、久し振りに自然に触れて楽しく感じた。

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