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2015年2月11日 (水)

トマ・ピケティ「21世紀の資本」

今、トマ・ピケティさんという若いフランスの経済学者が書いた「21世紀の資本」という本が大変話題になっている。私自身、この本を読んだことがないし、今後も読むにはあまりにも大部の著作なので、読む時間もないので多分読まないと思うが、ピケティさんが、この本を書いてくれたことが、日本を含め世界の人々が、経済格差という問題に、真面目に向き合って取り組む良い機会を与えてくれることになればいいなと願うものである。

ピケティさんがこの本で言っているのは、将来、富裕層と貧者層との経済格差が益々拡がるので、もっと資産課税を強化しなければならない、そのためには、富裕層には一層の累進課税を課す必要があるということであろう。日本について言えば、少子高齢化が進む中で、この傾向が顕著になると指摘している。

このことは、ピケティさんが言わなくても、良識ある人であれば理解している当たり前のことだが、これを長年の調査と現状分析により理論的に裏付けたということが大変な功績である。

考えて見れば、普通の精神の持ち主であれば、周囲に経済的に困っている人がいれば、自分だけが飛び抜けて金持ちになることには良心の痛みを感じるはずである。

しかしながら実際は必ずしもそうではない。tたとえば、アメリカの共和党支持者に多く見られる経済至上主義信奉者は自分だけが富を蓄えれば、他の人がどうなってもかまわないと考えているし、共産主義国家・中国でも鄧小平による開放政策後、お金が全てという社会になりつつあり、富者と貧者の格差が大きく拡がりつつある。我が国は比較的貧富の格差が小さいが、近年は格差が拡大している。

ピケティさんの著作は、このような新自由主義とか経済至上主義という傾向に対する警告とも言える。

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