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2015年2月11日 (水)

後藤健二さんのこと

後藤健二さんがお亡くなりになったという知らせを聞いて、悲しみと憤りを感じた。後藤さんは、戦地の避難キャンプなどを廻って、戦争の犠牲となり打ちひしがれた人々、特に子供達や女性の方々に温かい視線を送り、このような悲惨な状態が二度と起こらないように、その事実を世界に知らしめたいという使命感をもち、危険を冒して、戦地に赴いた情熱の人であったと思う。

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「イスラム国」というのは、異常な国である。非人道的で残虐な殺戮を行っていることはイスラムの教義に大いに反する。 この「イスラム国」が自然に消滅することを願うものであるが、そもそもこのような国が現れてきたのは、最近では、アメリカによる大義なきイラク攻撃、その空爆で家族や親戚縁者が犠牲となった人々がアメリカや西欧諸国に憎しみを抱くようになったことがその一因であると言われている。 また最も大きな遠因は、過去に遡る第一次世界対戦末期、植民地支配を続けてきたイギリス、フランスが、中東の地を、サイコス・ピコ協定による人口的な国境線を引いて、無理やり民族・宗教が同一の人々を引き裂いたことにも遠因がある。いまでこそ民主主義国家の代表的なイギリス、フランスだが、その責任は重い。

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さて、日本の対応だが、人道的な支援ということで、イスラム周辺諸国に援助を行うことは結構なことだが、イスラム諸国に十分配慮した言動が必要であろう。 それも西欧一辺倒でなく、神仏を信仰する者が多数を占める国として、キリスト教でもないイスラム教でもない、イスラム諸国と西欧諸国とのいずれとも等距離を保った、仲介的な役目を果たすことが必要ではないかと思う。 今回の安部首相の中東訪問での言動は、後藤さんが拘束されているという事実を知った上でのものであり、もっと慎重な言動を心がけるべきであったと思う。特にイスラエルの首相と並んでの共同声明は、イスラム諸国の感情を逆なでするものではなかったか。

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