京都・仁和寺/いっぷく茶屋
先日、初めて仁和寺に行った。仁和寺といえば、吉田兼好が徒然草の中で、少し軽率な僧の話を、「仁和寺のある法師・・・」と面白おかしく描いて紹介しているが、こういった話はさておき、仁和寺は由緒ある歴史を湛えた素晴らしいところだった。京都の北に位置していることもあってか、観光客も程ほどで、落ちついた雰囲気の中で、ゆったりとして楽しむことができた。
仁和寺は宇多天皇が退位後、出家して住房とし、真言密教の修行に励まれた。以来、明治維新まで皇子皇孫が門跡となり、御室御所と呼ばれて来た。世界遺産にも登録されている。
.見どころは御殿であった。宸殿では白川砂を敷き詰め、簡素な美を表した南庭、池を配し五重塔を背景に抱いた北庭、また、宸殿、白書院、黒書院、の襖絵も素晴らしいものだった。仁王門から中門を経て金堂に至る境内は広々として、途中、御室桜という丈が低く根本から枝を張る桜の園があった。====================
帰りに、暑かったので仁和寺前にある「いっぷく茶屋」で休憩。抹茶のアイスクリームと抹茶を戴いた。その時、他にお客がいなかったので、お店の御主人と奥さん、それに家内を加えて、京都のこと、食べ物のこと、修学旅行生のことなどについて歓談した。
ご主人の安田圭吾さんは、江戸時代から300年もの長きに渡って続いてきた桜守の8代目。歌手の「南こうせつ」さんとは、学生時代からのお友達で、時々一緒にライブをした仲だという。お店にはライブの舞台装置があり、ライブ気分を味わえるという。店内にはまた、修学旅行生から送られて来た、同店で撮った写真が沢山飾られていた。帰りに同店で「りんご生八つ橋」を買った。美味であった。








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