リヤカーを引き徒歩で日本一周の旅人・鈴木康吉さん、その後の現況(4)
前回に続き、鈴木さんの中学生時代の友人である女性「Kさん」からの4回目の報告を下記に記します。
鈴木さんの更なる旅の、安全、成功をお祈りします。
前回の記事は⇒ここをクリック
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6月7日(下風呂温泉~大間港)
早めにテントを畳み、意気揚々と大間港14時のフェリーを目指す。今夜は函館と思うだけで心は躍る。足取り軽く12時には大間港に着く。そこで「まさか」が待っていた。なんと11日まで法定検査のため欠航。知った途端一気にがっかりが全身を覆う。さあて、これからどうしようか。友達に電話しいろいろ案をもらう。南下して仏が浦へ行くか、温泉巡りをするか、悩んだ揚句出した結論。うろうろしない。「ローマの休日」ならぬ「おーまの休日」となる。
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6月11日(大間~白石公園キャンプ場)
♪はるばる来たぜ函館へ♪と、歌い上げるほどの熱情は大間の三日間でクールダウン。大間フェリー乗り場で知り合ったIさんに超不得意のスマホの講義と特訓を受ける。丁寧に、優しく、忍耐強く、教えてくれる熱意に反して、悲しいかな、理解度が今一なのが申し訳ない。台湾の沈さんは逆のルートで出発。その日は白石公園オートキャンプ場泊。
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6月17日(長万部~洞爺湖駅)
長万部から噴火湾越しに幾重にも重なる山並みが見えた。静狩峠を越えたあたりで、「こっこっこっこっ」リズミカルに木々に共鳴するような音。ふと見上げるとアカゲラのドラミング。初めて聞く音だった。
豊浦町噴火湾公園、伊能忠敬測量200年記念碑を訪ねる。
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6月19日(黄金駅~室蘭)
室蘭市本輪西にある「伊能橋」へ。名古屋からグーグルを観ながら、ケイタイで「囲い込み」、、大きなストアがあり、その道を北上する。道南バス停「伊能橋」、、あったぁ、ありました。
風もなく歩きやすい苫小牧への道。ゴム草履は二代目となる。靴はお釈迦になり始めてる。
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6月22日(苫小牧~鵡川)
シシャモで有名は鵡川辺りまで、一日中誰にも会わず。唯一つ、キタキツネが道を横切り、ふと立ち止まり、こちらをじっと見て、そのまま太いしっぽをふり、山へ行ってしまった。
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6月23日(鵡川~節婦)
沙流川を渡ると「馬」の看板。見えるのは牧場、どこまでも緑の牧場。さすが日高だ。これまでは「鹿」に注意が「きつね」に注意 に変わった。雨まじりの向かい風のなか、節婦駅近くですれ違った背の高い田中君。後で知った事だけど、彼が100名山を踏破し、今、一筆書き200名山(宗谷岬から鹿児島の佐多岬)に挑戦している田中陽希さんだった。彼は康吉君の事を最初は魚屋さんかな? と思ったらしいけど、すれ違い様に「歩いて日本一回り」の看板を見て足を止め、しばし歓談。(詳細は、下記、田中陽希さんのブロ
グ6月23日リヤカーおじさん参照)北海道で初めて歩く旅人と出会ったと記されている。康吉君はこれでまぎれもない「旅人」に認定されたと私は深く確信した。
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田中陽希さんのブログ⇒ここをクリック
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