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2015年7月10日 (金)

堺の包丁

堺と言えば、包丁で有名である。昔、堺に住んでいたので、懐かしさもあり、数年前開設した「堺伝統産業会館」を初めて訪れて見た。包丁や線香、絨毯、和菓子など、堺の伝統産業の産品が展示・即売されている。会館は阪堺線の妙国寺前にある。

特に包丁の展示は圧巻だ。2階にある「堺刃物ミュージアム」に展示された夥しい種類の包丁には驚いた。ここには多くの外国人観光客も訪れる。欧州系の観光客は、プロの料理人が多いそうだ。包丁の材質や長さ、使い勝手を詳しく確かめてから、納得して買うので高級品がよく売れるという。 興味深いことに、堺の包丁製造は分業制だ。全国的にも珍しい。

これは、一人で鍛冶と研ぎを行うと、どうしても甘えが生じる等の理由によるのだそうだ。 堺の包丁の良さは、粘りがあること、包丁を入れた時、食材に密着し、切ったとたん、パット離れる。この微妙な感覚は他産地のものでは得られないという。優れた切れ味と合理的な形状、種類の豊富さからプロの料理人が使う高級品では約90%以上のシェアを誇っている。
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