作家・三浦しをん さんの言葉
日本語は、英語などに比べると語彙が豊富である。細やかな表現、微妙な言いまわしの違いなどによって、読む人を感動させ、また時にはうっとりさせる。このことは、枕草紙や源氏物語、夏目漱石の小説など、世界に誇る文学作品を育ててきた理由であろう。
作家・三浦しをん さんは次のように言っておられる。
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作家になってから、ますます辞書を手放せなくなりました。・・・・・小説を書くときは、すごく考えて言葉を選び、場面によっても使い分けます。「とても喜んだ」と書くか「欣喜雀々した」と表現するかなど、辞書を引いて、微妙なニュアンスを考えて決めます。大切なのは、多くの人に同じ意味に取ってもらえるような言葉を選ぶこと。でないと、自分の思いは正しく伝えられません。そのためにも、語彙は豊富な方がいい。
何を見ても「きれい」「かわいい」というだけでは、気持ちは伝えられません。知っている言葉だけでいい、通じる人とだけ通じ合えればいいと考えていたのでは、語彙は増えないでしよう。語彙を豊富にするには、好奇心を伸ばすことです。子供の好奇心を育てるのは、大人の責任です。興味を伸ばして「知る楽しさ」を感じさせる、ことです。
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私は今、本を書いているが、4月から書き始め、おおまかだがほぼ7割程度出来上がった。あと3ヶ月ばかりかけて、追加・修正を行いながら、推敲したい。その際、言葉の表現にも気を付けたいと思う。三浦しをん さんを見倣って。
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