蝉のこと
先日、早朝のウォーキングを兼ねて、久し振りに近くにある箕面の裏山に登った。登るといっても僅か350m程度のところである。歩行途中にある大阪府野外活動センターでは、子供たちがキャンプ場で元気に走り回っていた。
暑いので自然と歩行が遅くなる。山に登ると、街中では主流であったクマゼミの鳴き声が少なくなり、蝉の生態系は一変する。クマゼミの鳴き声からアブラゼミやニイニイゼミの鳴き声に代わる。また早くもツクツクボウシの鳴き声が聞かれた。
自宅から約45分で、写真にある「わくわく展望台」に到着。ここに来るといつも眺めるのは、眼下、真正面に見える大阪国際空港の滑走路と右側の六甲山系。甲山が直ぐ近くに見える。
ところで蝉の鳴き声のことだが、我々日本人にとって夏に蝉の声を聞くのは当たり前のことで、風情としてとらえているが、蝉がいない欧米人にとっては、雑音として感じるのだろうか。
先日、今書いている本に、万葉集から引用しようと、上野誠氏の著書を読んでいると、蝉ではないが、鈴虫の鳴き声を風情としてとらえるか、雑音としてとらえるかは文化によって差異があるという。雑音か音楽か、文化によって、特定の景色や音と、情操とが結びついているそうだ。成程と思った。
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