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2016年1月20日 (水)

半藤一利著「昭和史 上下巻」を読んで

*今、我が家から少し歩いた箕面の山裾には蠟梅(臘梅)(ロウバイ)が黄色い小さな花を一面に咲かせています。このあたりの風景だけを見ていると世は平穏で平和に満ちているようです。

*さて、年末から年初にかけて、半藤一利さんの「昭和史(上下巻)/平凡社」 を読みました。実はかなり以前に購入していたのですが、読む時間がなくて積読してありました。昭和史の概要については把握していますが、詳しくその真相を知ろうと読むことにした次第です。故司馬遼太郎氏は、「昭和の初期、特に昭和10年~20年までの間は、日本にとっては魔の時代であり、長い歴史の中でも特に非連続の時代であった。あんな時代は日本ではない。日本と日本人を調子狂いにさせたとしか思えない」、と述べられていました。

この期間は、日本においてはいわゆる軍国主義の時代で、軍部が独走し、満州事変、日中戦争、太平洋戦争と続き、日本を破滅に導きました。

*さて、半藤氏の本にもこの期間、形だけは議会政治が行われてはいましたが、軍部と好戦的な政治家が我が物顔にのさばり、中には良識ある政治家もおられましたが、軍部の暴走を阻止することができなかった。天皇陛下も戦争に反対されていましたが、強硬なこのような動きに対して、どうすることもできない状態におかれていたようです、と記されています。

よく「歴史に学べ」といいますが、半藤氏は「それは歴史を正しく、きちんと学ぶという条件のもとで意味があるのであって、その意思がなければ、歴史はほとんど語ってくれません」と語っています。そして、半藤氏は、この本の中で「国民的熱狂をつくってはいけない」ということを何度も強調されているのが印象的でした。

昭和史全体をみて、なんと日本人は熱狂したことか、心ない政治家や軍部、マスコミに煽られ、いったん燃えあがってしまうと冷静にはなれない日本人。日本人というのは日頃は冷静で、美を愛で、ものの哀れを感じる繊細な精神を有する民族ですが、「熱しやすく、冷めやすい」という好ましくない国民性が、徒(あだ)になったようです。

歴史は繰り返すといいますが、現在の日本の政治をみていても、昭和の初期と同じようなことが起こらないとは言い切れないような感じがします。何とか日本人は、如何なる局面でも、立憲主義に基づき、自分の意見を持ち、間違った動きに流されないようにすることが必要であると改めて感じた次第です。いつまでも平和が維持されて欲しいと思います。
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