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2016年1月23日 (土)

SMAP騒動とブラック企業説

SMAPやAKB48などの明るい歌声は、この閉塞感に満ちた今の世において、若者のみならず、私もそうですが、多くの我々国民全員にもささやかな希望を感じさせるような雰囲気を与えてくれています。

しかし、SMAP独立問題に端を発した某芸能プロダクション内の騒動を単なる一プロダクションの問題として語るわけにいきません。この騒動を、ブラック企業の問題として捉える見解が労働関係の法律家の方々によって提起されましたが、当を得ていると思いました。

ブラック企業といえば、過酷な労働を強いて、若い女性の命を奪った「ワタミ」が、ようやく責任を認めて謝罪し和解しました。ブラック企業は、従業員に過酷な労働を強要するが故に、短期的には生産性を上げ利益を上げることができるかも知れません。しかし長期的には、そこで働く人々の協働感を得ることができず、企業は消滅の道を歩みます。

政治の世界でも言えることです。政治のブラック企業化が始まっています。国民の声を聞かないで、自分本位にことを進める党派は、短期的には見かけの成果を上げることができますが、いずれは、国民も馬鹿ではありませんから、国民の厳しい審判を受けることになるでしよう。

さて、SMAPの話に戻りますが、ワンマン経営者によって5人のメンバーは犠牲を強いられています。40歳を過ぎたのにかかわらず、自由な行動に縛りをかけられ、可哀想に感じます。自由にさせてあげたい気持ちです。これにまた、官邸が騒動の収拾に一役買ったとも伝えられています(国会での懸案事項が山積みになっているにかかわらず)。これは政権側の問題点を覆い隠し、不満の矛先を自らに向わないようにしているのではないかと、つい考えてしまいますが、これは考えすぎでしようか。

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