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2016年3月 8日 (火)

石山寺/梅園/紫式部

1週間前の今日、滋賀県にある石山寺を家内と一緒に訪れました。主な目的は梅の花を観るためです。その日はまだ少し寒く、曇天ということもあってか、訪問客はまばらでした。

石山寺を訪れるのは、婚約時代に一度訪れた以来で、随分久しぶりです。その時の石山寺の記憶に残っているイメージは、それほど大きくなくこじんまりしたお寺というものでしたが、梅園を含む境内は思いのほか広く、今回訪れてその規模に圧倒されました。...

さて、肝心の梅の花も充分楽しみましたが、それよりも石山寺は、紫式部が源氏物語の着想を得たところだということなので、そのことを意識して境内を見てまわり、楽しみました。本堂の中にあり、紫式部が過ごしたといわれる源氏の間、梅園の中にある紫式部像、境内で催されていた「54歩で読む源氏物語展」など。最後にお土産屋さんで源氏物語をコンパクトに収めた冊子があったので興味を覚え買い求めました。
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ところで、紫式部は、仕えていた一条院の后・藤原彰子の命に従い、新作の物語を書く必要に迫られていました。その祈念のため石山寺に7日間の参籠をしていましたが、折しも八月一五夜の月が琵琶湖に映えて、それを眺めていた彼女の脳裏にひとつの物語の構想が浮かび、下に述べる説から始まる文章を書き始めたと言われています。

その部分は光源氏が須磨に流され十五夜の月に都での管弦の遊びを回想する場面として「須磨巻」に生かされることになりました。彼女の参籠したという本堂にある部屋は「源氏の間」として今も保存されています。

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月のいとはなやかに さし出でたるに「今宵は十五夜なりけり」と思し出でて、殿上の御遊び恋しく、「所々眺めたまふらむかし」と思ひやりたまふにつけても、月の顔のみまもられたまふ。(12帖 ・須磨)
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源氏物語といえば、光源氏という、人並み以上に多感好色な一人の皇子を主人公とし、彼が愛した個性的で魅力に富んだ女君たちとの目まぐるしく起こる恋愛事件の様相や運命の喜憂を、描いたものであり、とるに足らない、つまらない小説だという人もいますが、瀬戸内寂聴氏によれば、源氏物語は、ありきたりの恋愛小説ではない。

人生の深奥を見極めようとする作者の姿勢が強く感じられるもので、そのテーマは永遠に新しい。だから今もなお愛読されているのである、と述べられています。私もそのように思います。
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