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2016年7月

2016年7月20日 (水)

草枕

梅雨が明けたようです。今日の大阪地方は朝から空一面が青空に覆われ、しかも涼しく、清々しく感じられます。蝉の声が聴こえます。蝉の声は私にとっては雑音ではなく楽音に感じられます。蝉の声を聴きながらゆったりと何かを考えながら時間を過ごすのは至福の時かも知れません。

様々な事件や出来事が毎日のように起こっては消えて行く俗っぽい現在の世の中に住んでいると時々、現実世界から逃避したいような気持になります。このような時、含蓄のある文学作品を読むのが一番だと思って、かつて読んだことのある文学作品を思い浮かべますと、夏目漱石の『草枕』に行き着きました。

『山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とにかく人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引っ越ししたくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。・・・・・』

.これは草枕の冒頭の部分ですが、あとはゆっくりと読んでいくと、俗を離れた自然の中でゆっくりと過ごせたような気分にさせてくれました。もっともこの草枕は、少々「美句」を含んだ難解な文章が多く、学生時代に一度読みましたが、その時はただ読んだだけで、今から思えば全く理解していなかったに等しいです。今になってようやく小説の良さを感じることができました。
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ところで、この草枕は、夏目漱石が熊本の温泉地「那古井の里」を訪れた時の、小説のヒロインである宿の娘さん「那美さん」を中心として繰り広げられるエピソードを下敷きにして書かれたものです。夏目漱石は、当時流行った自然主義文学の“せっぱつまった文学”に対して、“余裕のある文学”と称せられ、のんびりとした、寛(くつろ)いだ気分の低徊趣味の文学を確立したと言われています。
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2016年7月15日 (金)

社員間の競争を禁止している会社・さくら住宅

横浜市栄区、桂台地区に、「さくら住宅」という住宅リフォーム会社がある。桂台地区の住民の5世帯に1世帯は「さくら住宅」の利用者だ。オープンキッチンに改装した家や、料亭風の玄関にリフォームしたお宅など、リフォームは多種多様。

しかし、日常、さくら住宅が住民から受ける依頼は、蛍光灯の交換や、柵の補修など、どれも数千円規模で、採算が取れない小さな補修工事ばかりである。同社は同業他社が割に合わないからと、やりたがらない小さな仕事を丁寧に対応することで、大きな工事の受注につなげて来た。実に顧客の7割がリピーターで、18年連続で黒字経営を続けている。
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同社を今日あらしめたのは、一つには、利益よりも顧客との信頼関係の優先だ。他社が嫌がるどんな小さな仕事でも丁寧に対応する。

二つ目は、社員間の競争の禁止だ。そのため社員へノルマは課さない。社員全員が協力してお互いをカバーする。そこには成果主義に毒された社員間の相互不信がなく、職場は明るさに満ちている。

代表の二宮生憲氏は自社だけでなく、全国のリフォーム会社に同社の成功体験を知ってもらおうと「全国リフォーム合同会議」を開催されているという。

「さくら住宅」のような会社が日本の産業の底辺を支えていると思うと嬉しく感じる。
http://www.sakura-jutaku.co.jp/index.html

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2016年7月12日 (火)

参議院選挙を終えて・今後の野党連携に向けて想う

今回の参議院選挙は自民、公明、お維新の改憲勢力による圧勝という残念な結果に終わりました。しかし決して悲観すべきことばかりではありません。市民を巻き込んだ野党連携は、よく健闘したと思います。北海道、東北、関東、愛知県などは、自公に伍してよく闘いました。関西は、滋賀、兵庫など、あと一歩のところでした。私の地元大阪は惨敗でしたが。

今後、野党連携を、関西、四国、中国、九州にももっと強力に進めることによって、安倍政治の偽善性と虚しさを知って頂ければ、いつも与党に投票されている方々の中には野党の方に転じて頂ける方も多いのではないかと思います。
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今回の選挙は、本来は憲法9条などの憲法改正問題が、争点になるべきなのに狡猾な安倍政権はわざと、これを前面に出しませんでした。出すと選挙に負けるからです。

憲法の改正といっても、時代に合ったものに変えて行こうとする憲法改正ならば、何ら問題がありません。むしろ変えるべきです。たとえば日本は専守防衛の軍隊を持つが、海外には断じて派遣しないというようなこと。

.しかし悪質な政治集団、たとえば国家主義者(ナショナリスト)のような集団に導かれて行われる憲法改悪を国民は断じて阻止しなければなりません。
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民進党が、安倍政権の下では憲法論議に参加しないと言っているのはこの意味です。憲法は権力者の暴走に歯止めのかけるために存在するものであるのに、安倍政権による日本国憲法改正草案は、逆に権力者に行動の自由を与え、国民の権利に制限を加えようとするものなのです。極端に言えば戦前における大政翼賛会のような恐ろしい社会に回帰させようというものなのです。

すなわち野党と安部政権は、何のため憲法を変えるのかという根本的なところで違いがあるのです。安部政権は、日本を国家主義の方向に変えたいのです。参議院選挙後、さすが民主主義国家・アメリカ政府の報道官は、憲法9条の改悪に早急に手をつけないようにと、国家主義の匂い漂う安部政権を牽制しました。
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ところで、この安部政権の憲法改悪に、自民党とその支持者の全てが諸手を挙げて賛成しているとは思われません。安部政権の日本国憲法草案の内容とその真実を知れば、多くの良識ある自民党支持者の皆さんは、怖れを感じられると思います。公明党、お維新とその支持者の方々におかれても然りです。今回の参議院選挙においても、このことを知らないで与党に投票した人がかなりおられると思います。

今後、野党連携は、この自民党憲法草案の真実を、野党支持者だけでなく、自民、公明、お維新の支持者にも十分知ってもらうような地道な運動が必要であると考えます。要は、立憲主義、国民主権の重要性を広く国民に知ってもらい、自民党ではなく(自民党の中にも多くの反国家主義者がいるはずです)、そのなかの国家主義集団・安倍一派を退陣に追い込むことが日本を救うことになるということを、しっかりと伝えて行く必要があると考えます。
自民党支持者におかれましては、歴代の自民党首相のような方を選んで頂きたいと思います(安部さんは異常な人物です)。
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2016年7月 9日 (土)

民進党「おだち源幸」 さん 頑張って下さい!

昨日夕方6時頃、阪急石橋駅前で、民進党参議院候補・おだち源幸さんにお会いできました。是非頑張って頂きたいと握手を交わさせて頂きました。この時、「ニンニンジャー」や「GTO」などで活躍されている俳優・西川俊介さんが応援に駆け付けてくれていました。(添付の写真の方)

おだち源幸さんのスローガンは、『1%の大金持ちより99%の幸せを』です。
まさにその通りです。アベノミクスは、金融緩和によって、単に円安と株高を誘導しただけで何もしていません。庶民の暮らしを良くし、皆で協力して日本社会を築き上げて行こうと言うような崇高な理念など、安倍首相には全くありません。このような政権を長く維持させておくことは日本の損失です。
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特に今自民党を支持されている方にお願いしたいと思います。

今回の参議院選挙は、自民党の将来にとっても有害な安倍首相その人を退陣させなければ、日本将来は暗く、恐ろしい戦前の状態になりかねないという危惧を感じている人が多いのです。安部首相は憲法を勝手に解釈し、日本を言論の自由のない、戦争のできる方向に日本を導こうとしているのです。

歴代の良識ある自民党首相は、こんなことをしませんでした。そして最も問題なのは、自民党の中で、安倍首相に反対の意見をもっていても、多くの方は、干されるから自由にものを言っていないのです(ごく少数の方は言っていますが)。

安倍さんは今までの歴代の自民党首相とは異質の政治家なのです。自民党に所属しているのがおかしい人物なのです。石橋、中曽根、大平、田中、小渕、小泉首相といった自由主義者とは違った、最近話題に上がっている日本会議という右翼集団に支援されている国家主義者なのです。
  国家主義者とは、国家の前では個人の自由、人権は制限されるべきという主張をもっています。国家主義というのは、右であろうと、左であろうと同じで、今の中国も共産党という名前が付いていますが、共産主義でもなんでもない、国家主義なのです。

今回の選挙は、安倍首相の意図を断ち切ることができるか否かの歴史的な分岐点なのです。そのため、今回の選挙だけに限っては、自民・公明に投票しないで頂きたいと思います。

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2016年7月 8日 (金)

自民党支持者の皆様へのお願い

自民党支持者の皆様へ

今回の参議院選挙は、自民党ではなく、自民党の将来にとっても有害で、危険極まりない安倍首相その人を退陣させなければ、日本の将来は暗く、恐ろしい、戦前の大政翼賛会のような状態になりかねないという危惧を皆、感じているのです。

そのため、今回の選挙だけに限っては、憲法を改憲(壊憲)し、個人の自由を制限し、戦争への道を拓こうとしている、自民・公明に投票しないで頂きたいと思います。

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安倍さんは今までの歴代の自民党首相とは異質の政治家なのです。自民党に所属しているのがおかしい人物なのです。石橋、中曽根、大平、小泉首相といった自由主義者とは違った、最近話題に上がっている日本会議という右翼集団に支援されている国家主義者なのです。

国家主義者とは、国家の前では個人の自由、人権は制限されるべきという主張をもっています。国家主義というのは、右であろうと、左であろうと同じで、今の中国も共産党という名前が付いていますが、共産主義でもなんでもない、国家主義なのです。

世界の人々は左右の国家主義(極端な場合はナチスのようなファシズム)を拒否し、リベラルな政治を求めるべきだと考えます。

参議選は、これまで戦後、他国に比べれば平穏に平和に暮らしてきた日本が、このままの状態でおられるのか、あるいは自由を奪われ戦争をする国家になってしますのかの瀬戸際の選挙なのです。

よろしくお願い致します。
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2016年7月 1日 (金)

書籍の寄贈

今日から7月。早いですね、もう半年が過ぎました。つゆ空の下でひっそりと咲いている紫陽花を見ていると、半年を振り返って静かに物思いに耽りたくなります。

さて、5月半ばに書籍『伝えたい細やかな日本人のモノづくりの心~日本独特の風土・歴史・文化の中で醸成された誇るべきモノづくり文化~』を出版してから一月半になります。

アマゾンの売れ筋を見ていますと、多くはありませんがそこそこの方に買って頂いていて嬉しく思います。

先日、この本を図書館に寄贈しました。地元の箕面市立図書館、大阪府立中之島図書館、大阪府立中央図書館、大阪市立図書館です。
また、母校大阪大学にも寄贈しました。

寄贈という経験、一生においてあまりできないことですので、気持ちを込めてということで、いずれも事前に連絡の上、直接出向いて図書館に寄贈しました。他の図書館にも寄贈することを考えています。
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ところで話しは変わりますが、この度の本、主として「モノづくりの心」について記した本ですが、京都を始めとする古都の歴史や文化、伝統も大いに参考にしました。その際、今渦中の高島礼子さんが出演しているBS番組「日本の古都」などからも記事のヒントを沢山頂きました。高島さんにおかれましては、今回の事件でご傷心のことと思いますが、気持ちを新たにして、これからもご活躍願いたいと思っています。
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