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2016年9月13日 (火)

加藤紘一氏を偲ぶ

<加藤紘一氏を偲ぶ>

自民党幹事長、官房長官などを歴任した加藤紘一氏が亡くなられました。“将来の首相”とも呼ばれ、期待された方でしたが、不運も重なり志を遂げることが出来ませんでした。ご冥福をお祈り致します。

自民党にもかつて国民の目線に立って政治を行う立派な政治家がいました。石橋湛山元首相、大平正芳元首相、そして加藤紘一元幹事長、等々。彼らは自由主義者でしたが、弱者を切り捨てる新自由主義者ではなく、弱者への思いやりや平和を希求するリベラルな考えをも併せ持っておられました。そして立場が異なっても討論にあたっては、はぐらかすことなく正面から正々堂々と議論をされていました。しかし現在の安部政権にこのような人物を見出すのはむずかしいようです。

加藤紘一氏といえば、「加藤の乱」が思い出されます。2000年森善朗首相に退陣を迫り、野党提出の内閣不信任案に賛成の構えを見せましたが、同調者をあまり得られず敗北しました。たとえ同じ党でも不条理なことには異議を申し立てるという気概のある方でした。今の安部政権の主流を占めている人たちの、“寄らば大樹の陰”で物言わず羊のようにおとなしくなっている人たちとの著しい違いを感じます。

加藤氏は「安部政権の背後には日本会議がある。だから安倍政権は今までの自民党政権とは異質で極めて危険だ」と言って、今の日本に国家主義的な動きが拡大するのを懸念していました。今後自民党にも加藤紘一氏のような政治家が多数現われて、民進党と共に日本を正しく良い方向に導いて欲しいと思うものです。

写真は2000年の“加藤の乱”の場面です。
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