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2016年12月 5日 (月)

立憲主義のこと

今、世界には、何となく将来に不安を感じさせるような動きが加速しているように思われます。皆様はどのようにお感じでしようか? 

アメリカの大統領選における排外主義を唱えるトランプ氏の選出、イギリスのEU離脱、ナチスの再来かとも懸念される西欧における右翼国家主義政党の台頭など、行き過ぎたグローバル主義の副作用かと思われるような現象が生じています。このような閉塞的な空気の中、“愛国主義”という美名の下、国民を煽る国家主義的思考をもった政治家が幅を利かすようになっています。

日本も例外ではありません。今、日本では、自民党が主導する憲法に関する議論が始まっています。
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この議論の中で一番大切なことは “立憲主義” が守られるかどうかです。改憲ということ自体悪いことではありません。国民の多くが“良い”と感じ、望むような方向、例えば自衛隊を専守防衛ののみの軍隊としてはっきりと位置付けることなどは、そのようにすべきだと私も思います(外国を攻撃することなく、我が国が侵略された時のみ日本を守ること)。
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さて、立憲主義とは何か?について、ある新聞に掲載されていた分かりやすく書かれた絵図 “憲法観の対立”(添付図)があるのでご覧下さい。立憲主義と国家主義の違いが大変分かりやすく示されています(手書きで書いたのは私が書き入れたものです)。

左側の “立憲主義” とは公権力(国家権力)を縛って、国民の自由や権利を守ることを重視するものです。これに対して、右側の “国家主義” は(自民党の憲法草案と同じ)は、国家の目標を掲げ、国民が従うべき(国民を縛る)ルールとしての役割を重視するものです。

右側の図は、ライオンが口を開けて国民を恫喝する様子が見てとれます。この自民党草案を読むと戦前の状態に戻ったような恐ろしさを感じる、とんでもない代物であると、普通の神経をお持ちの方なら、そう思うはずです。

昨年、安倍政権が強行採決した“集団的自衛権の行使”は、積み重ねた解釈を変えるもので立憲主義に反するものでした。民進党の枝野氏は、皆で憲法を議論しようとするなら自民党は、まず自ら作った自民党憲法草案を一旦破棄してから議論に望むべきであると主張しましたが、安部首相はこれを拒否しました。

この草案は“日本会議”という安部政権を取り巻く国家主義的思想を帯びた人たちによって作られたもので、多くの良識ある自民党の皆様は心の中では、これに賛成していないと思います。

何となく自民党を支持している皆さん、目を覚まして下さい。何となく安倍政権を支持した為に、日本が好ましく状態に陥ってしまうこと、最悪の場合、このようなことは想像すらしたくないのですが、ナチスドイツや北朝鮮、旧ソ連のような、左右の国家主義に蹂躙された不幸な世の中にならないように(そのようなことは平和な日本ではあり得ないと思っておられる方が大部分だと思います。当然だと思います。しかし冗談ではありません。油断していればそのようになることを歴史が教えています)。

政治には左右の国家主義に偏らない“中庸”、“リベラル”というものが一番良いと思うのです。

他の写真は、ヒットラーからのパリ解放に喜ぶパリ市民、ソ連共産主義政権によるチェコ・プラハ侵略に抗議する人々、ベルリンの壁崩壊を喜ぶドイツ国民の写真です。
いずれも左右の国家主義の無慈悲さ恐ろしさを伝えています。

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