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2017年1月 9日 (月)

和歌うた:早苗ネネさんのこと

つい最近、“早苗ネネ”さん をフェイスブック友達の方を通じて知りました。早苗ネネさんと云えば、1968年から1972年にかけて、“じゅん&ネネ”のポップデュオで活躍されたグループのお一人の方です。「愛するってこわい」「みず色の世界」などのヒットが知られています。なお、このデュオは一旦解散しましたが、2003年に活動を再開しています。
 
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その早苗ネネさんが今、“和歌うた”という分野で活躍されています。そして昨年12月には、「和歌うた 小倉百人一首」をリリースされ、そのCDが発売されました。和歌に興味がある私も早速送って頂きました。これは百人一首を美しいメロディにのせて歌うアルバムをアナログ録音したものです。百人一首の全てを、風ものがたり、花のいろは、人の恋しさ、など15のジャンルに分けて取り込んだものです。

そして昨日、京都の高台寺「利生堂」の落慶記念として、「早苗ネネ『和歌うた』コンサート」が開催されましたので、行って来ました。利生堂は昨年末完成した八角形の建物で、小さいながらも、内部には釈迦の涅槃図や満月の美しい絵が飾られ、仏教世界の極楽浄土を感じるような雰囲気がありました。私は、そのような雰囲気の中で、ネネさんの美しく、のびやかで、澄みきった歌声に、和歌の句を重ね合わせて酔い痴れました。日本古来の美しい和歌文化を若い人たちに伝えてゆきたいというネネさんの心意気が強く感じられ、コンサートが終わってからも暫くその余韻に浸ることができました。

伴奏のピアノやバイオリン、ギター、また共演者の阿武野逢世さん、正井千尋さんの演奏や歌も、ネネさんの歌と上手く融合し素晴らしいものがありました。
 
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ところで、ソロの早苗ネネさんは、“和歌うた”などの活動を、沢山の人の助けを得て、草の根活動を通じてされているそうです。そもそもこのような活動を始めたのは、八丈島の定時制高校在学中、古文の授業で和歌に出会い、その後留学したハワイ大学で、自由表現の試験で和歌を即興で歌ったところ教授より絶賛されたことから、校内のピアノの前に座って、百人一首の数首にメロディをつけ始めたことから始まったそうです。その背景にはネネさんの様々な人生経験も影響しているようです。
 
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これからもライフワークとして、“いにしへ”の歌人の歌を現代のメロディにのせて歌ってゆきたいと言われています。地方の無名のカフェやギャラリー、お寺など、早苗ネネの和歌うたを聴いてみたいと言う方がおられたら是非、連絡下さい、とのことです。

今年は、全国の小中学校に、“和歌うた”のアルバムを進呈していきたいと、言われています。
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