劉 暁波氏の死を悼む
作家であり、人権活動家・ノーベル平和賞受賞者である劉 暁波氏が7月13日、肝臓癌で亡くなった。獄死とも云える悲しい最期。1989年、中国の民主化を求める天安門事件に、米国での研究を中断して参加、ハンガーストライキを指導した。2008年、中国共産党の一党独裁の放棄などを呼びかける“08憲章”起草者の一人となった後、国家政権転覆扇動容疑で逮捕され刑務所に収容されていた。
天安門事件の後、多くの民主化リーダーが国内に逃れたが、彼は国内に残った。これは中国の民主化と民衆の力を信じていたからだという。彼は次のような言葉を遺している。
「中国の自由、民主、憲政の希望は民間にあり、私の根はここにある。中国の問題はここで生活する人が解決するしかない」「私は、未来の自由な中国が訪れることに対して楽観的な期待に満ちている」
右であれ、左であれ国家主義(全体主義)というものは国民を愚弄し、蝕む。いつ中国は明るい未来を迎えることができるのであろう。
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