立憲民主党誕生に際して/中道=リベラル、立憲主義 について>
立憲民主党が設立されました。
この党は、いわゆるリベラル派の結集を目指しています。自民党などはこの党を”左翼”と言うかもしれません。そんなことはありません。あくまでも“リベラル=中道”です。
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分かりやすい例として、ドイツにおける政党で言いますと、ドイツには2大政党があります。
一つは、メルケル首相が率いるキリスト教民主同盟で、この党は、“中道右派”と位置づけられています。もう一方は社会民主党で、“中道左派”と位置付けられています。いずれも“中道”政党です。
この度誕生した、我が国の“立憲民主党”は、ドイツの社会民主党とほぼ同じの“中道左派”に相当します。この“中道左派”に属する他の例として、福祉国家・スエーデンの政権を担っている社会民主党やイギリス2大政党の一つ、イギリスの労働党があります。
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それでは我が国の“自民党”は何かというと、ドイツのメルケル首相が率いる中道右派政党・キリスト教民主同盟よりもかなり右寄りで、今の安部政権ならば“右翼”に位置付けられます。
もっとも岸田さんや野田聖子さんが前面に出てくれば、“中道右派”に近づくかも知れませんが。現に今、安倍政権は西欧では、“右翼国家主義”政党として見られている向きもあります。
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“リベラル”という意味するところのものは、時代と共に変化していますが、基本的には、弱肉強食を否定し、皆が普通に共に支えながら生きていく、すなわち、先に豊かになった人は、貧しい人に助けを差し伸べる、というような思いやりのある社会(共生社会)の形成を第一に目指す。
そして、憲法観については、国民主権に徹し、自民党のような国家権力による個人の権利の制限を否定。また平和を希求する、そのため、あくまで専守防衛に徹し、集団的自衛権のような対外戦争に波及する怖れのあるものを認めない、といったところが主なところではないでしようか。
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最後に、“立憲民主党”の“立憲”とは、“立憲主義”を意味します。日本国憲法は、立憲主義をとっています。権力の主体は、国家です。つまり、立憲主義とは、国家権力を憲法で縛るシステムです。これは、一人ひとりが個人として、人間として尊重されるという“個人の尊重”を守るためです。個人の基本的人権が保障され、個人の権利自由が侵害されないためにです。
因みに現在の安部政権(自民党そのものではありません)は、憲法を変えて、個人の尊重よりも、国家の権力を強くしようとしているわけです。特別秘密保護法、共謀法、安保法制などの法制化の過程を見るとおわかり頂けると思います。
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