明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
昨年は、国内外で予期せぬことが次々と起こった年でした。アメリカにおいては、自国本位の利益のために向う見ずな政治を行うトランプ政権の誕生、我が国においては、安倍政権下での政治を私物化するような腐敗政治の進行と三権分立の形骸化の進行などが進みました。このため、長年にわたって築き上げられてきた道徳観や人間の尊厳が失われていくのではないかと危惧された一年でした。
限りない“経済成長”の幻想にとりつかれた人々の下、相変わらず“金”が人生の全てだとされ、人間のもつ崇高な精神性を大切にしようという気運が廃れていくように感じた年でもありました。ガンジーが、かつて「大地は一人ひとりの必要性を満たすだけのものは与えてくれるが、貪欲は満たしてくれない」と説きましたが。この崇高な考えをあざ笑う如くです。
また、小さな声が、多数派に飲みこまれ、集団なって人々が不寛容な方向へ転じていくような傾向に場合があるので注意が必要です。「人々が自分で物事を考えずに、物事を人任せにしてしまうところから全体主義が生まれ、独裁者が登場する」と哲学者・ハンナ・アーレントが述べました。このため、1人一人が自分自身の考えをもって、他人が言っているからといってこれに煽られずに、自分というものをしっかりともって対応していくことが必要なことだと改めて感じました。
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現在は、残念ながら反知性的な人々がこの世界をリードしているようですが、このような事態は長続きしないはずです。最後に正義を勝ち取るのは知性です。一人ひとりのしっかりとした意見の確立が求められます。
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