「君たちはどう生きるか」を読みました。今、話題になっている本です。
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実に、よくできた社会倫理・道徳の本だと思いました。物語と解説(おじさんのノート)という構成になっていて、子どもたちにわかりやすく理解できるように配慮されています。そして、大切な内容のことですが、“社会の不正に対し勇気を持って立ち向かう”“大切なことは他人の意見に惑わされず自分で納得できるまで考える”ことを教えています。
このような本こそ何よりも "まともな" 道徳のテキストとなりうる本だと思いました。...
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この本は、1935年、小説家・山本有三(代表作:路傍の石)が『日本少国民文庫』シリーズの中の一巻として書く予定でしたが、重い目の病気で書くことができなくなったので、児童文学者・吉野源三郎が代わって書くよう依頼されたとのことです。
1935年といえば、1931年の満州事変より4年経ち、日本の軍国主義が日ごとに勢いを強めている時期でした。それとともに言論や出版の自由が制限され、自由な執筆が困難になりつつある中で、山本有三氏は、少年少女を時勢の悪い影響から守りたい、偏狭な国家主義・ファシズムの思想に惑わされず、少年少女に自由で豊かな文化を伝えておきたいという気持ちを込めて書こうと思い立ったそうです。
そういった意味で、この本は、日本が、現政権下で進んでいる国家主義的な雰囲気の中で、また政権そのものが腐敗し不正が横行している中で、若い人たちがこれに惑わされず、正しく生きて行くための指針として読んで欲しい本だと思いました。
権力者は(特に国家主義者は)自分の都合で道徳を作ろうとするから注意が必要です!!今、話題になっている本です。
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実に、よくできた社会倫理・道徳の本だと思いました。物語と解説(おじさんのノート)という構成になっていて、子どもたちにわかりやすく理解できるように配慮されています。そして、大切な内容のことですが、“社会の不正に対し勇気を持って立ち向かう”“大切なことは他人の意見に惑わされず自分で納得できるまで考える”ことを教えています。
1935年といえば、1931年の満州事変より4年経ち、日本の軍国主義が日ごとに勢いを強めている時期でした。それとともに言論や出版の自由が制限され、自由な執筆が困難になりつつある中で、山本有三氏は、少年少女を時勢の悪い影響から守りたい、偏狭な国家主義・ファシズムの思想に惑わされず、少年少女に自由で豊かな文化を伝えておきたいという気持ちを込めて書こうと思い立ったそうです。
そういった意味で、この本は、日本が、現政権下で進んでいる国家主義的な雰囲気の中で、また政権そのものが腐敗し不正が横行している中で、若い人たちがこれに惑わされず、正しく生きて行くための指針として読んで欲しい本だと思いました。
権力者は(特に国家主義者は)自分の都合で道徳を作ろうとするから注意が必要です!!



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