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2018年6月

2018年6月29日 (金)

働かせ?法案:高度プロフェショナル制度

安倍政権は世間の大多数の反対にもかかわらず、働き方改革法案を強行に成立させた。それも過労死家族の方々が見守る中での暴挙である。この別名“働かせ法案”の中の高度プロフェショナル制度は、経済界からの要請に基づくもので、要は人を安い給料で幾らでも働かせ、過労死を助長する非人間的な制度である。
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経営者の方々の名誉のために言っておきたいが、今まで日本企業が世界の中で元気に頑張って来られた蔭には、従業員思いの人を大切にする経営者が多数存在し、またこれに応えて会社のために働こうとする従業員が多数存在したからである。

例えばスケートの小平奈緒さんが所属する“相沢病院”や高木菜那さんが所属する“日本電産(永守社長)”などのような、典型的な人を大切にする優良企業である。しかし残念なことに、これとは逆に“アリさんマークの引越社”や“和民”、また問題となっている“電通”のようなブラックな企業が少なからず存在する。
問題はこのようなブラックな企業が“抜け道”を探し、従業員を酷使し苦しめるのである。今回の“働かせ法案”はこのようなブラックな企業に“抜け道”を教えるようなものと言える。
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今、政治の世界においても経済界においてもリーダーの精神的劣化が進行している。特に安倍政権になってからの劣化は著しい! 

かつては経済界においても、元経団連会長の土光敏夫さんのように、“めざしの土光さん”と言われるように私生活では清貧な生活を送られた方がおられた。そのような方だから働く人の気持ちも敏感に察した。また政治についても不条理なことに対しては時の首相を諌めた。今回の働く者を苦しめる法案を政権と共謀してつくろうとしている経団連の状況を見れば、土光さんは嘆かれるだろう。
いずれこのような悪法は、政権交代によって廃案とすべきである。

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2018年6月24日 (日)

沖縄慰霊の日に、中学三年生の少女が訴えたこと

浦添市立港川中学3年の相良倫子さん(14歳)が沖縄慰霊の日に訴えたこと。

心がこもった平和を求める素晴らしい言葉の連続ですね! 普通のまともな精神の持ち主であれば、誰しも感動を覚えずにはいられない言葉ではないかと思いました。

今の世の中、安倍政権の下で、不正義が正義を追いやっているように感じられ、淋しい気持ちになっています。それだけに一層、彼女の純粋な言葉に温かみが感じられ、若い方々の中にも、このような立派な考えをもっておられる人がいるということに勇気を頂きました!

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ノウゼンカズラ(凌霄花)

我が家のノウゼンカズラ(凌霄花)。毎年この梅雨の季節の頃咲き始めますが、今年は例年よりも少し早く咲きました。凌霄花には幾つかの種類があり、また花の色も幾つかありますが、私は我が家に咲いている、幾分淡いオレンジ色のものが好きです。この色は葉の緑と青空に映えて鮮やかに見え、明るい気分にしてくれます。

この花は、平安時代に中国から渡って来ました。漢名は凌霄花(りょうしょうか)、この音読み「りょうしょう」が転じて「ノウゼン」になったと言われています。「霄」は「大空」を意味し、蔓が木にまといつき空に向かって高く咲く姿を表しています。英語では、花の形がラッパに似ていることからChinese trumpet vineとかChinese trumpet creeper と呼ばれています。西洋の花言葉は、fame(名声、名誉、栄光)。勝利者などを祝福する際のファンファーレでトランペットを吹くことに由来します。

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日本ではどのように見られているかと思い調べてみると、夏目漱石が「のうぜんの花を数えて幾日影」と詠い、また安藤裕子さん作詩・作曲の「のうぜんかつら(リプライズ)」という歌があるそうです。因みに歌詞は、「撫でて 優しく のうぜんかつらの唄のように ・・・昔見つけた唄は 赤い花の道を 二人がいつだって手と手を取り合って 並んで歩くのよ・・・・」。少しロマンチックな歌ですね。

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2018年6月14日 (木)

ベトナム戦争を終わらせた一枚の少女の写真:キム・フックさん<A photograph of a girl which ended prologed Vietnam war>    

In 1972, Mrs. Kim Phuc who was living in a village of Vietnam got serious injured by American bomber’s air raid. Then Mr. Huynh Ut who was a press photographer took a picture of her running away with other villagers.
Kim Phuc was saved from death by Huynh Ut and taken to a hospital. Thereafter she led a checkered life with the help of some kind persons.

Now she is living with her husband (He is also Vietnamese) in Canada. And in 1997, she has established a foundation called “KIM Phuc Foundation, healing children of war” hoping for No more war and No more Kim. Her firm belief “Never forget the past history” is put into this foundation.
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先日、テレビでアナザーストーリーを見ていて、若い頃の記憶が思い起こされた。それはベトナム戦争の最中、ベトナムのとある村が、アメリカ軍によるナパーム弾による空襲を受けた時、逃げ惑う村人たちとともに裸で逃げる9歳の少女の写真だ。

この写真は当時AP通信のベトナム人カメラマン、ニック・ウットさんが撮ったもので、「戦争の恐怖(Fear of War)」と題され、全世界に配信された。これが世界の善意の人々の心を捉え、ベトナム戦争を終結させる大きな力となったと言われている。因みにこの写真は1973年ピュリッツアー賞に輝いている。
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この時の少女が、キム・フック(ファン・ティ・キム・フック)さん(55歳)だ。彼女は今、カナダで同じベトナム人の夫と共に暮らしている。そして、彼女は1997年、NGO キム財団(KIM Phuc Foundation International, healing children of war)を設立。戦争の被害に遭っている子どもたちに手を差し伸べる活動を始めた。

彼女はそれまでは過去のことを忘れたいと思っていたが、1994年、長男が生まれた時、子どもたちを写真の少女(本人のこと)のような目に遭わせたくないという、思いもよらぬ感情が芽生えたという。No more war, No more KIM を願い、 残された人生、できるだけのことをしたいと語っている。

そこには過去の歴史を忘れてはならないという彼女の決意が感じられる。感動しました!
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この写真を撮ったニック・ウットさんは、その時、写真のことよりも重度の火傷を負っているキム・フックさんを助けるため必死だったという。ニック・ウットさんのお蔭で一命を取りとめた彼女はこの後、数奇な人生をたどる、17回に及ぶ手術。ジャーナリストや外科医など、善意の人々に支えられた日々、統一後のベトナム政府が彼女を宣伝に利用したこと、キューバへの留学、そこでの夫との出逢い、カナダへの亡命、等々。

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2018年6月13日 (水)

新潟知事選挙 「池田ちかこ」さんが奮戦・・野党連携に弾み

「勝因は 原発隠し 安倍隠し だましつづける 自民政権」
                             (新潟知事選挙)

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「池田ちかこ」さん あと僅かなところでしたね。残念です。自公の巧みな?戦術に翻弄されました。

しかし野党連携はそれなりの成果を上げました!来年の参議員選挙などで期待が膨らみます。

安倍首相退陣なくして我が国の夜明けはありません。

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是枝監督「万引き家族」受賞に思う

第71回カンヌ国際映画祭で、是枝監督の「万引き家族」が最高賞「パルムドール」を受賞しましたが、日本政府からの祝意はありませんでした。今回の受賞を巡っては、仏紙「フィガロ」が安倍首相から祝意が伝えられないことを「是枝監督が政治を批判してきたからだ」と報じていますが、それは当を得たものだと思われます。

  注:フィガロはフランス最古の代表的保守系紙ですが、ナチスドイツに抵抗した歴史が
     あり、中道右派の立ち位置で、良心的保守と言えます。
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安倍政権の下、我が国は一層、弱者に寄り添わない国になろうとしています。このような中、「万引き家族」のように社会の矛盾を描いた映画を、安倍政権が快く思うはずがありません。自分には都合の悪いものには目をつぶりたいという態度が見え見えです。

羽生結弦君のような、自分には楯突かないような人には積極的に国民栄誉賞をあげ、政権の失点を覆い隠すようことをするのは感心しません。多くの国民もそのように思っていると想像されます。羽生君には悪いけれど、受賞を辞退していればもっと彼の人間的価値が上がったものと思われます。
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そして、この度、林芳正文部科学相が文科省に招いて祝意を伝える考えを示したところ、是枝監督が自身のホームページに「公権力とは潔く距離を保つ」と記して辞退を表明。自治体などからの受賞を顕彰したいとの申し出を全て断っていると明かした上で「映画がかつて『国益』や『国策』と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、公権力とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないか」と述べています。

大層立派な態度だと感じました。特に安倍政権のような右翼国家主義的色彩の強い政治家からの顕彰を受けることに対しての態度としては。

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校正原稿のチェック

今年の秋、9月~10月頃に出版予定の本の校正原稿が5月末送られてきました。校正担当者である女性の方から、『表現部分や統一等以外は構成にかかわる文章的な問題もほとんどなく、楽しく、校正作業ができました』とのコメントがあり安堵しました。

それでその校正原稿をチェックしていましたが、言葉足らずで文意がとりにくい箇所などを適切に指摘されていて、成るほどと校正の素晴らしさを感じました。
そして先日、出版社の編集担当者と、この校正内容とイラスト(画像)の内容も含めて打ち合わせ、全てのチェック作業が完了しました。今後、本のデザイン、装丁などのプロセスに移ります。

その他、イラスト・画像に関して、著作権などの問題があり少し苦労しましたが、本書にご登場頂く国境なき医師団の白川優子さんの写真については、国境なき医師団様から、ネパールの農業指導に半生を捧げた近藤亨さんの写真については、新潟青年協力隊様からなどと、写真を提供頂き嬉しく思いました。

フェイスブックの友達、4名の方にもご登場頂いています!
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ところで本のタイトルは、「尊ぶべきは、小さな社会と細やかな心 ~small is beautiful ~、~今、小さな、細やかな、社会・組織への回帰が叫ばれている!~」です。

かつての社会思想家シューマッハーの名著「small is beautiful」にヒントを得て書いたもので、その現代版的なものだと自負しています。
今後の人間社会は、経済成長はほどほどにして、自然と協調した本来の人間的な生活を送り、皆が助け合って仲良く生きていく社会であるべきだという願いを込めて書きました。
 
写真は、本書で引用したインドのラダック地域の素朴な農村風景と農民の写真です。

本書はアマゾン、楽天ブックス、honte から発売されます。

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