“ハリー・ベラフォンテ”と言っても、若い方の中には知らない人が多いかも知れない。Day-o,day-ay-ay-0(ディ・オー・エイ・エイ・エイ・オー)と始まる「バナナ・ボート」(1956年発売)を唄っていた黒人歌手である。私はこのレコードを当時、買い求めたのでよく覚えている。この歌は日本では浜村美智子さんも唄っていたので、陽気な歌と勘違いされるかもしれないが、実は、バナナを積み出す港で荷役に従事していたジャマイカの人々の悲しい労働歌なのである。
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先日、アナザー・ストーリーズがテレビで放映されていたのを観て、この“ハリー・ベラフォンテ”さん(現在91歳で御健在)の呼びかけで、「We are The World」という曲が作られたことを恥ずかしながら初めて知りました。...
1985年、エチオピア大飢饉を救うため米国の一流歌手(スーパースター)が、ジャンル、性、政治的主張を乗り越えて集結して10時間にも及ぶレコーディングした結果、この歌が生まれました。
現在、国内外を問わず、人々がお互いに争い、人間としての尊厳が軽視されるような風潮が強い中で、かつてこのような優しい心温まる試みがあったことに感動しました!
参加したメンバーの中には、マイケル・ジャックソン、レイチャールズ、ボブディラン、ダイアナ・ロス、シーラ・E、プリンスなどがいる。マイケル・ジャックソンは、「僕の全身全霊をここに注ぎ込むことに決めた」と語っていたという。それぞれレコード会社に属していた彼らは全てノーギャラで、「銃声よりも歌を!」を掛け声に歌ったと言われている。ところでこの歌の立役者・ハリー・ベラフォンテさんは今、UNISEFの親善大使をされている。
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因みに「We are The World」の歌詞は次の通りです。
There comes a time when we hear a certain call
When the world must come together as one
There are people dying
And it’s time to lend a hand to life
The greatest gift of all
今こそ呼ぶ声を聴く時
世界が一つになるべき時
死にゆく人々がいるから
今こそ手を差し伸べる時なんだ
命という素晴らしい贈り物へ向けて
We can't go on pretending day by day
That someone, somewhere will soon make a change
We are all a part of Gods great big family
And the truth, you know,
Love is all we need.
知らないふりをして日々を送るのはもう終わりさ
誰かが、どこかで変えてくれるなんてのは
僕らはみな神の一部であり家族なのだから
それが真実なんだ、わかるだろ
愛こそが本当に僕らが必要としているものなんだ
[Chorus]
We are the world, we are the children
We are the ones who make a brighter day
So let’s start giving
There's a choice we're making
We're saving our own lives
It’s true we'll make a better day
Just you and me
僕らは世界とひとつ、僕らは子供
僕らこそが 輝ける明日を作り出せるんだ
だから与えることを始めよう
僕らの選択が創りだす
それは自分たちの人生を救うことで
それこそが真に良い日々を作るんだ
君と僕からはじめよう
Send them your heart so they'll know that someone cares
And their lives will be stronger and free
As God has shown us by turning stones to bread
So we all must lend a helping hand
君の心を伝えるのさ そうすれば彼らは誰かが助けてくれることを知るだろう
そして彼らの生は強く自由になってゆく
神が石をパンに変えることで示してくれたように
僕らも救いの手を差し伸べる時なんだ




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