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2019年3月

2019年3月31日 (日)

「平成が何とか無事に過ぎたのは 平和求める陛下の御蔭」

平成があと一か月で終わろうとしています。

「平成が何とか無事に過ぎたのは 平和求める陛下のお蔭」

と言えます。

天皇陛下が、昨年20181223日の天皇誕生日に語られた次のような言葉が印象的であった。短い16分の会見の間、涙声で、何度も感極まり、言葉を詰まらせながら、戦争を経験した天皇として、平和への思いを馳せられた。

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「戦後の平和や繁栄が多くの犠牲で築かれたことを忘れず、戦後生まれの人々にも正しく伝えていくことが大切」とし、「平成が戦争のない時代として終ろうとしていることに、心から安堵しています」と語られた。また、沖縄についても触れ「実に長い苦難の歴史を辿ってきた」「沖縄の人々が耐えつづけた犠牲に心を寄せていくとの私どもの思いは、これからも変わることはありません」と述べられた。

更に半生を共にしてきた皇后様にも言及し、「自らも国民の一人であった者が、常に私と歩みを共にし、私の考えを理解し、私の立場と務めを支えてきてくれました」「結婚によって開かれた窓から私は多くのものを吸収し、今日の自分を作っていったことを感じます」と述べられた。

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昭和天皇の戦争責任については、多様な意見がある。軍部による戦争を止められなかったことは事実であろう。しかし、昭和天皇が戦争を嫌い、晩年までそのことで苦悩していたことは元側近の日記などで明らかになっている。戦後、直ちに慰霊の旅に出られたことや、A級戦犯が合祀された靖国神社への参拝を拒否され続けられたことなどにその真の気持ちが表れている。

この遺志を引き続いて現天皇も、過去の戦争の不合理性、無残さを思い、「慰霊の旅」を続けた。長崎、広島、沖縄、中国、サイパン、パラオ、ベトナム等へ。「父が果たせなかった戦没者慰霊を、自分の代で成し遂げる。その上で次の世代に新しい皇室を築いて欲しい」と述べられている。更に中国への訪問では「我が国が中国国民に対し多大の苦難を与えた不幸な一時期がありました。これは私の深く悲しみとするところであります」と述べられた。

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ところで、天皇制の存在について、「そんなものは必要がない、あってもなくてもよい」という人々も案外多いようであるが、私は戦後の日本は、天皇制が存在したからこそ、政治が極端に左右に触れず、戦後の昭和、平成の時代を、戦争のない平和な時として過ごせたと思う。天皇は、国民統合の「象徴」としての役目を果たし、日本社会の中での亀裂や分断を防いできたと言える。

今、安倍政権の下で、民主主義は危機的な状況に陥っている。このような最中、民主主義を尊重し、国民に寄り添う天皇陛下を初めとする皇室の存在が、安倍政権による極右政治の暴走をなんとか最小限に食い止めて来たと言える。次の天皇皇后両陛下も引き続いて、右翼国家主義=ファシズムの防波堤の役割を果して頂きたいものである。
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右翼国家主義者は、皇国史観により、天皇を頂点に抱く国家を再現しようとしているが、その天皇が、そのような右翼国家主義を嫌い、民主主義の道を尊重しているのは大変皮肉なことである。

皇国史観とは、万世一系とする天皇による国家統治を日本の歴史の特色とする考え方で、日中戦争から太平洋戦争期の軍国主義教育の強力な支えとなった天皇中心の超国家主義的な自国中心の歴史観のこと。「大東亜共栄圏」思想に歴史的裏づけを与えようとした。

その根底となっていたのが『国家神道』である。

自然信仰に端を発する神道そのものは、仏教と並んで日本の精神的支柱である。普通の国民が、この本当の神道を支えるのは、当たり前のことで全く問題ないことであるが、問題なのは、明治時代に捏造された「国家神道=ニセモノ宗教」である。これは、自民党安倍政権を陰で支えている「日本会議」が唱えているもので、右翼国家主義の本質です。リベラルな人達は、このニセモノ神道=国家神道と真の神道との違いを、国民、特に若い世代にわかりやすく説明していく必要がある。

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2019年3月28日 (木)

書籍「尊ぶべきは、小さな社会と細やかな心」を出版しました! (これは、常にトップに表示している記事です!日々替わる記事はこれ以下をご覧ください!)

書籍名は「『尊ぶべきは、小さな社会と細やかな心』~Small is Beautiful ~今、小さな、細やかな、社会・組織への回帰が叫ばれている!」 Book Trip Japan)です。 オンデマンドで、定価:本体1,300円(税別)、174頁です。

書籍は、アマゾン:https://amzn.to/2PtlpUZ、にて発売されています。
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本書は、「“経済成長”が全てではなく、皆が支え合う社会、助け合う社会、“物”でなく“精神的なもの”を大切にする社会」の実現に願いを込めて書いたものです。若い人たちを対象として書いた本です。
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下記は出版済みの本です。

★『伝えたい細やかな日本のモノづくりの心』
日本のモノづくりの精神的側面(日本人の心)について書いた本です。日本のモノづくりは、我が国独特の風土・歴史・文化と密接な関係があり、もののあわれや詫び寂びを理解する心が、製品の細かさや精緻さに繫がっている・・・このようなモノづくりの形を伝承していってほしいという願いを込めて書いた本です。

★『伸びる会社はここが違う!~元気企業に学ぶ7ヶ条』
小さくても必死に頑張っておられる中小企業の方々に、何とか元気を出してもらいたいと、という気持ちを込めて書いた本です。例として、社員を大切にし、世の中の役に立ちたいと願っている小さな企業を沢山取り上げています。

#女性活躍 #経済成長 #多様性 #小さな社会 #里山資本主義 #small is beautiful  #持続可能な社会 #地域活性 #助け合う社会

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高瀬佳子さんのコンサート「夢と現実のはざまで」

先日、高瀬佳子さんのピアノコンサート「夢と現実のはざまで」を聴きにいって来ました。

高瀬さんのことは、今年2月9日のチベット歌手 バイマーヤンジンさんのコンサートで、ピアノの伴奏者として共演されていたことで、初めて知りました。
コンサートの場所は、大阪・高槻市駅の直ぐ近くの、50人程度収容のこじんまりしたスタジオ。家庭的な雰囲気の場で、パンフレット(写真参照)に書かれているように、演奏者の息遣いまで聴こえるような空間でした。音楽会と言えば、大ホールで演奏されることが多いようですが、このような小さな空間で音楽を聴くのも乙な味わい方であると感じました。
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演奏会は、曲の合間での、作曲家と曲の解説を伴ったもので、これが曲の理解に役立ち、演奏をいっそう楽しむことができたように思います。
さて、今回の演奏はシューマンが主題でした。音楽の専門家ではないので、むつかしいことはわかりませんが、シューマンとその妻クララの苦悩に満ちた人生模様についての解説を聴いた上での、ソナタ第1番 OP.11 の4楽章を一気に連続で弾かれた演奏は圧巻でした。

シューマンの人間としての苦悩が如実に描かれているように感じることができました。その他、シューマンと同時代の作曲家、メンデルスゾーン、リストなどの演奏も作曲家の生涯の解説と相まって、大変感動的でした。

この演奏会では、ご主人の十河陽一さんも脇役?で出演され、十河さんの作曲した曲を奥さんが演奏するというところに、共に音楽家という、このような良き夫婦もいるのだなあと羨ましく思いました。
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なお、高瀬さんは高槻市を拠点に演奏活動をされています。京都市立芸術大学を卒業後、ドイツに留学された後、演奏活動をされています。昨年の台風で、高槻市も大きな被害を受けましたが、その時ご自宅も被害を受けたそうです。その時の思いが、今回のコンサートのタイトル「夢と現実のはざまで」に結びついたそうです。・・・夢と現実の狭間で苦悩するのが人間というもの、そして様々な苦悩をも 昇華していくのが作曲家・・・。

最後になりますが、彼女は、東日本大震災の被害者支援のため、入場料の一部を被災遺児の義捐金とされているということを申し添えて置きたいと思います。

#コンサート

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国境なき医師団の活躍

国境なき医師団に参加されている方々には敬服させられます。

拙著 『尊ぶべきは、小さな社会と細やかな心~Small is Beautiful~』(ブックトリップ)(アマゾンで発売)https://amzn.to/2PtlpUZ でも、白川優子さんを取り上げさせて頂き、白川さんの活動を紹介させて頂いています!😊
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彼女は2010年に国境なき医師団に参加。今日に至るまで、イエメン、シリア、パキスタン、イラク、パレスティナ、南スーダンなどに派遣されました。

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医療活動だけでなく、現場で見た非人道的な危機などについてジャーナリストと同じようにいかないとしても、できるだけ世の中に伝えていくことも大切だと感じ、これを講演で伝えたりする仕事もされています。

看護士だからこそ伝えることも沢山あるのだと語っています。

#女性活躍 #小さな社会 #助け合う社会 国境なき医師団日本 #白川優子

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2019年3月27日 (水)

ドラマ『遥かなる山の叫び声』を観て感激!

昨日、『遙かなる山の呼び声』というテレビドラマを観て感激しました。久し振りに素晴らしい映画を観たという満足感に浸りました。(NHKはニュースなどで現政権に媚びたところもありますが、いい番組も沢山つくっていますね)

物語の舞台は、北海道の中標津という小さな町。風見民子(常盤貴子さん)は、夫を亡くした後、息子を育てながら、義父と共に完全放牧の酪農を続けていた。ある嵐の日、親戚の葬儀に出かけていた義父が、車で帰宅途上、路上でバイクが故障し困っている一人の男性、田島耕作(阿部寛さん)を連れて帰って来る。そして4人での生活が始まる中で、風見民子と田島耕作がお互いに愛し合うようになるが、実は田島がある事情で犯罪を犯し、逃亡を続けていることが判明。田島が刑に服することでドラマは終わるが、服役後、二人は結ばれるということを匂わせた筋書となっている。
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この映画で監督が伝えたいのは、善良な人間でも、やむを得ない社会環境(特に経済環境)の下では、自分の意思に反して罪を犯すことがある。従って、「罪を憎んで人を憎まず」でなければならない。また...、この現代社会においては、ともすれば、「打算的な男女間の愛」が支配的で、純粋な愛が失われつつある。何とかこれを是正したい、ということではないかと感じた。
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さて、この『遙かなる山の呼び声』は、1980年、山田洋次監督による映画が原作で、今回のテレビドラマは2018年にテレビドラマ化されたものである。この時の主演は、賠償千恵子さんと高倉健さんであった。ヴィクター・ヤングによる映画『シェーン』の主題曲の邦題「遙かなる山の呼び声」(原題:The Call of the Faraway Hills)から着想を得て制作された。

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2019年3月18日 (月)

“子ども食堂”の名付け親・近藤博子さん

最近、“子ども食堂”という言葉をお聞きになった方が少なからずおられると思います。善意ある有志の方々により全国に亘って子ども食堂が開設され続けています。“子ども食堂”という言葉が使い始められたのは2012年頃。今、全国で6人に1人の子どもが、経済的な事情などにより家庭で十分な食事がとれなくなっていると伝えられています。

この“子ども食堂”の名付け親こそが、今回紹介する「近藤博子さん」なのです!

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近藤博子さんは、東京都大田区で、こども食堂「気まぐれ八百屋だんだん」を運営されています。“だんだん”とは、彼女の出身地、出雲地方の方言で「ありがとう」という意味だそうです。

拙著『尊ぶべきは、小さな社会と細やかな心~Small is Beautiful~』(ブックトリップ)、https://amzn.to/2PtlpUZ(アマゾンで販売)では、この近藤博子さんのことを第6章で紹介させて頂いており、彼女が“子ども食堂”を開くに至った契機や、子ども食堂運営の苦労話などを記載しています。

 

近藤さんによると、“子ども食堂”で大切なのは、「貧困の子どもに限定せず来てもらうこと」「子どもに限定せず、乳児から小学生、中学生、大人(おじいちゃん、おばちゃんを含む)まで様々な人々に来てもらい、多くの人たちが自分の居場所を感じられるようにすること」等々だそうです。

また、子ども食堂は行政から支援を受けているところもありますが、近藤さんのところは受けていません。支援を受けるとどうしても枠が出来てしまい、例えば貧困の程度に基準を設けることなどによって、結果的に子どもたちを区別してしまうことになりかねないからです。

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子ども食堂の全国的な広がりを受けて、近藤さんにアドバイスを求める人たちが多くいます。その中の一人が、長友宮子さんです。宮崎県で子ども食堂や子どもの貧困をなくす様々な活動に携っておられ、“みやざき子ども未来ネットサーク”の理事長などをされています。先日、長友さんは近藤さんと初めて会われ意見を交換されたとのことです。 

 

#子ども食堂 #女性活躍 #貧困 #貧困

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春の訪れ

先日、裏山へ自宅から往復2時間余りの散歩に出掛けました。
まだ寒さが少し残っていますが、明るい日差しと咲き始めた花々に春の到来を感じました。

裏山には、アセビ(馬酔木)の白い花、万葉集では「あしび」と詠まれた花が咲き、近くの農園には、サンシュユの小さな花が咲いていました。

.サンシュユ(山茱萸)は朝鮮半島・中国が原産地で、日本名は「春小金花(はるこがねばな)」と呼ぶそうです。(追記)”庭のサンシュユ”という歌がある。宮崎県民謡の稗搗節で、壇ノ浦の戦いで宮崎に逃げた平家の姫と逃げた平家を追って宮崎にやって来た源氏の侍の禁じられた恋で、人目を忍ぶ愛を歌ったもの。サンシュの木に付けた鈴が鳴れば「今日は会える」のサインであった。

我が家には、カンヒザクラが咲き始めました。このカンヒザクラは、大体いつも梅が咲いた後、桜が咲くまでの期間に咲きます。釣り鐘状の花が特徴で、花が下向きに咲きます。「河津桜」の基となるサクラであり、沖縄では桜と言えば、このサクラを指すそうです。ヒカンザクラ(緋寒桜)と呼ばれることもあります。

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2019年3月 5日 (火)

オルテガ著『大衆の反逆』、解説中島岳志氏 を読んで

オルテガ著『大衆の反逆』は、久し振りに大変感動を覚えた本である。90年前の1930年に書かれた本とは言え、現代にも十分通用する思想であり、否、現在の思想家でさえ、このような説得力ある思想を持っている者が少ないのではないかと感じた。また、中島岳志氏による本書の解説は平易で大変わかりやすかった。...
本書を読んで直ちに感じたのは、オルテガが警告を発していたことは、まさに今、我が国の現政権下で行われている独裁的で、国家主義的な政治環境に当てはまるのではないかということである。
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本書で感銘を受けた二つの言葉がある。「私は、私と私の環境である」と「死者の存在、使者からの制約」である。

前者の意味は、「私」は「私」だけで自己完結するものではないということ。「私」の本質は、そのほとんどが、私が選んだわけではないものより成り立っている。即ち、親や兄弟、友人、地域の人々等、私という人格や人間性は、私の選択外の部分、私が選びようのない「環境」によって規定、構成されているということ。だから自分の能力を過信してはいけない、多くの人の意見を聞かなければならないということである。

後者の意味は、私たちの社会には、過去の人々が失敗に基づく“経験知”を通じて構築してきた、様々な英知がある。それによって、私たちの行動や知識は一定の縛りを受けている。つまり、すでにこの世を去った「死者」の存在が、現代や未来に対する制約になっているということである。ところがその死者の存在を全く無視して、今生きている自分たちが何でも物事を決められるかのように勘違いをし、更には暴走する。だから過去の英知は尊重しなければならないと説いている。因みに英知とは、手続き、規範、礼節、正義、理性などのことである。

また、民主主義と立憲主義とは、元来相反する概念であると述べている。“民主主義”とは、“いま生きている人間”の多数決によって様々なことが決定されるシステムであるが、これに対して、いま生きている人間が決めたことでも、してはならないことがあるというのが立憲主義というシステムであると断定している。

いくら多数派であろうと、少数派を抑圧してはならないし、守るべき人権を侵してはならない。それは「死者からの制約」があるからである。死者が築いてきた英知を無視してやることは暴走に他ならない。これはまさに日本の現政権が行っていることである。

過去の歴史の実例としては、左右の国家主義者(全体主義者)による暴走がある。スターリンによる共産主義独裁、ヒトラーによるファシズム、などである。更に本書では、このような国家主義が生じないようにするには、人々が独裁者に煽られる集団(大衆)に陥らないように、その中で個々の存在が意味づけられるような共同体(自発的な共同体)が必要であると結んでいる。

最後に本書と共にお奨めしたい本がある。ハンナ・アーレント著『全体主義の起源』と拙著『尊ぶべきは、小さな社会と細やかな心~Small is Beautiful』である。(写真参照)

前者は、左右の全体主義(国家主義)、すなわち、ファシズムや共産主義独裁の発生を起きないようにするにはどう対処すればよいか、後者は、このような国家主義に翻弄されないようにするには、皆が助け合う社会の形成、すなわち、オルテガが述べている“自発的な共同体”のような維持・復活が必要であると記している。

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