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2019年7月 2日 (火)

日本人は雨にまつわる歌が好きだ

私が住んでいる近畿地方もようやく数日前から梅雨の季節に入った。この季節には紫陽花の花がやはりよく似合う。またこの時期、凌霄花(ノウゼンカズラ)が梅雨の合間に、青空を背景として咲いている姿も美しい。

さて雨のことだが、日本は地理的・環境的に温帯湿潤気候の中にあり、雨に恵まれた生活を送って来た。雨が降らない時には、雨乞いをするなどして、自然の摂理を受け入れて来た。そのような生活の中で、日本人は様々な雨の違いを敏感に感じ取り言葉にした。・・・篠突く雨、慈雨、小雨、涙雨、狐の嫁入り、陰雨、等々。
The rainy season has begun at last in the Kinki district. The Japanese people like a song of rain or evening twilight. I think it results from the sentimentalism of pathos or “Wabi and Sabi “
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日本人は雨に関する歌が好きである。
先日、TVのBS番組で雨にまつわる歌の特集があり紹介されていた。
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アカシアの雨がやむとき(西田佐知子)、雨が止んだら(朝丘夢路)、氷雨(日野美歌)、雨の慕情(八代亜紀)、雨宿り(さだまさし)、雨(三善英史)、冷たい雨(山本潤子)、他国の雨(島倉千代子)、どうぞこのまま(丸山圭子)等々、沢山の雨にまつわる歌があり、人気があり、口ずさまれて来た。
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日本では、雨は集中豪雨など時には大きな被害をもたらすが、日本人は基本的に雨が嫌いではない。好きなのだ。特に、しとしとと長く降る雨などに、“もののあわれ”、現代語では“ものかなしさ”を感じる。この感情は、“いのちのはかなさ”に触れて感じる悲哀の情に連なる感動と言える。
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日本人は雨の他にも夕暮の光景などにも“もののあわれ”を感じる。三夕の歌として知られる歌の1つに藤原定家による次の歌があるが、日本人の心を形成している、“もののあわれ”や“侘び寂び”の情に繫がっているように思われる。
 「見わたせば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋(とまや)の 秋の夕暮れ」

(注)最初の写真は、川瀬巴水’(かわせはすい)の版画絵。川瀬は江戸時代の葛飾北斎、安藤広重と並んで称せられている人である。

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