敗者を労る心
<敗者を労わる心>
先日の全米オープンテニスで、大坂なおみさんが見せた敗者への心遣いにはうっとりさせられた。
女子シングルス3回戦で、アメリカの新星15歳のガウフを破った彼女は、涙ぐむガウフを慰め、普通は勝者だけで行うコートインタビューを一緒にしようと誘った。
躊躇するガウフに、「一人でシャワーを浴びながら泣くよりいい。あなたの声を観客も聞きたいはず」と、説得、更に、ガウフの家族席に向かい、「あなたたちは凄い選手を育てた。昔、練習場で見かけたのを覚えている。私たち二人がここまで到達できたのは凄いこと」と思い出を語った。これに対してガウフは、「ナオミは真のアスリート。コートでは最強の敵でも、それ以外では親友になれる」と感謝の言葉を返した。
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人と人との関係や国家間のやり取りで、相手への心配りに欠け、荒んだ雰囲気が支配的な今、大坂なおみさんの行動に救いを感じた。
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