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2019年12月

2019年12月30日 (月)

”バイマーヤンジン(Bema Yangjan)”さんの来日25周年コンサートに参加して

<“バイマーヤンジン(Bema Yangjan)”さんの来日25周年コンサートに参加して>

年の瀬も押し迫った12月28日(土)、大阪城近くのいずみホールで行われた、チベット歌手“バイマーヤンジン(Bema Yangjan)”さんの来日25周年コンサートは感激に満ちたものでした。

ABCラジオ・おはよパーソナリティでお馴染みの道上洋三さんの司会で進行したコンサートは、ピアノの高瀬佳子さん、カルテットの皆さん、尺八・三味線の皆さんとからなる豪華なメンバーで、歌は、チベット民謡、プッチーニ歌劇、中国歌曲、アメリカ民謡、浜千鳥などの日本歌曲・ソーラン節などの日本民謡など、多彩で、最後は観客を交えての三百六十五歩のマーチ斉唱やヤンジンさんが歌う日本の”お正月の歌”で締め括られました。...
なお、私がヤンジンさんのコンサートに参加したのは、今年2月9日(土)、大阪・ウィステリア千里中央で開催されたコンサートに続いて2回目です。

The other day, I went to hear a concert by Bema Yangjan, Tibetan singer, held in Izumi Concert Hall of Osaka . I was captivated by her beautiful, vigorous, fresh voice and her humorous talk. By the way, she has been making a large contribution for the construction of Tibetan schools in her homeland.

なお、今回、同じヤンジンさんファンとしてフェイスブックのお友達になった松浦千代子さんと初めてお会いできて嬉しく思いました(2番目の写真でヤンジンさんと一緒に写っておられる方)
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約900名の観客席は満席でした。北から南から、ヤンジンさんファンが多数駆けつけておられたようです。中にはヤンジンさんに勇気づけられた人々や、ヤンジンさんがチベットに作った学校を卒業した若者など10名のチベットの方々が参加されていました。

ところで、いずみホールは、パイプオルガンも備えたクラシック音楽専用のホールで、その音響効果に優れたことでは定評のあるところです。そこで、民謡、しかもソーラン節などが歌われるのは前代未聞のことだそうです。
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今回、バイマーヤンジンさんは、歌われたそれぞれの歌について解説を加えておられたので、歌の内容をよく理解できました。

例えば、チベット民謡『桃の花咲く頃』では、厳しい長い冬が過ぎ、桃の花が咲いた時の率直な喜び、日本の歌曲『浜千鳥』では、作詞家・鹿島鳴秋氏の生い立ちが彼女の苦しかった前半生と重なる部分があるので、この曲が好きだとか、中国歌曲『生活はこんなにも素晴らしい!』では、中国の歌の中では、この歌は、政治色が少ないので、この曲が好きだとか、等々・・・・・。

歌にトークを交えた彼女のコンサートは素晴らしいものがあります(トークがこれまた素晴らしい!!)。厳しいチベットの大自然の中で育まれた、美しく、力強く、しかもみずみずしい彼女の歌声に魅了されます。
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最後に、バイマーヤンジンさんのことについては、前回のコンサートの時に記しましたが、今回も簡単に彼女のことに触れておきたいと思います。

彼女は、1994年に来日し、以降25年間、大阪府吹田市南千里で、日本人の夫の家族と一緒に暮らしておられます。息子さんも立派に育ち、今主婦として、歌手として、講演講師として多忙な毎日を送られています。バイマーヤンジンさんは、チベットの片田舎で、貧しい遊牧民の子として生まれました。兄弟姉妹は11人で彼女はその9番目でした。貧しい中、いじめにも遭いました。しかし家族の支えを得て、何とか高等教育を受けることができ、その後、四川音楽大学を卒業しました。この頃、現在の日本人の夫と出会い、結婚し来日しました。今の自分があるのは、貧しい中、教育を受けさせてくれた両親や社会のお蔭だといいます。そのため、故郷チベットに「教育という恩返しをしたい!」「チベットに学校を!」という思いから、1997年から学校建設のため、近所のロッテリアでのアルバイトなどで貯めたお金を故郷に寄付し、今まで、小学校9校、中学校1校を建設しました。
そして本業の歌手活動では、チベットの音楽や文化を紹介するため、日本国内の各地やアメリカなどで、コンサートを開催しています。特に2011年の東日本大震災後、「今までチベットのためにご支援頂いた日本の皆様への恩返し」として、被災地での支援活動、支援のためのチャリティコンサート等々、精力的に活動されています。
また、彼女は、自分の半生を綴った、「幸せへの近道~チベットの嫁から見た日本と故郷」という本も出版しています。

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2019年12月26日 (木)

環境活動家・グレタさんの感銘的な言葉

下記は、あのスウェーデンの少女で、環境活動家 であるグレタさん(16)が、今開催されている国連 COP25で述べた言葉です‼️

大人でも上手く表現できない物事の本質を実に的確に述べていることに感心します‼️

この言葉を聞いて感じました。...
これは日本の政治家・安倍首相にぴったり当てはまることではないかと。(環境問題だけでなく内政・外交 ほとんど全ての点で)‼️

やっているふりをしているだけなのに、多くの国民はやっていると騙されているのです。
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(グレタさんの言葉)
「一番危険なのは行動しないことでなく、政治家や企業家たちが、ほとんど何もしていないのに、ずるがしこい説明と想像力豊かなPRで、行動していると見せかけることです」

I still believe the biggest danger is not inaction. The real danger is when politicians and CEOs make it look like real action is happening, when in fact, almost nothing is being done, apart from clever accounting and creative PR.
(英文は、アメリカ Hillary Clinton ヒラリー・クリントンさんのfacebookより流用させて頂きました)

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伊藤詩織さん 勝訴

安倍政権の下で、
わが国の司法の正義が
まだ生きていました‼️
良かったです‼️

...

伊藤詩織さん!
本当によく耐えられました‼️
ニューヨークタイムス等の海外メディアでも大々的にこぞって報道‼️

安倍首相のお友達・山口敬之氏に
司法が正義の判断を下しました‼️

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ジェンダー視点から考察した良書。前田健太郎『女性のいない民主主義』


ある新聞の書評で、前田健太郎 著『女性のいない民主主義』という本が目にとまり読んでいる時に、図らずもフィンランドで「世界最年少34歳の女性首相」が誕生というニュース。日本とは別世界のように思われました。

下記は、その本のカスタマーレビューをアマゾンに投稿した内容です。

<カスタマーレビュー> ...
日本における、女性政治家の増加の方策を、ジェンダー視点から考察
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本書は、社会を良くするには女性の存在が必要である、女性が軽んじられる社会は、弱者も少数派も差別する社会であるとし、そのためにはどうすればよいかを、“ジェンダー視点”から考察した良書である。


今、世界の流れは、フィンランドに世界最年少の女性首相が誕生したことに象徴されるように女性の存在感が日増しに高まっているが、日本の現実はというと、世界経済フォーラムが発表した男女格差の報告書の最新版では、日本は153ヵ国のうち、過去最低の121位に低迷している。日本の政治は、先進国の間でも、男性の手に権力が集中している特異な国なのである。

そこで、本書は、なぜ日本には、女性が活躍できる土壌がないのかと、女性も男性も(因みに私は男性です)が漠然として考えていたことを言語化し、極めて平易に事例や表を交えて説明している。ジェンダー問題に取り組んでおられる女性の方にとって、本書は問題解決へのヒントを与えてくれるだろう。
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さて、具体的には次のような点が、ジェンダー問題解決のためのヒントとして印象に残った。

★男性と女性では政策的関心が異なる。男性は、経済政策や安全保障政策など、女性は、社会福祉政策(育児、介護)、児童の教育、女性の職業支援などに関心が深い。→女性の意見を代表する女性議員が求められる。

★男性が参加者の多数を占める集団では、女性は意見を言いにくい。クリティカル・マス理論に従えば、女性議員の数が30%程度になって初めて、女性は本来の力を発揮でき、男性と対等に意見を言えるようになる。フィンランドでは、1906年世界で初めて女性が被選挙権を獲得した。30%という値は、組織において女性が能力を発揮できる下限とされる「クリティカル・マス」として各国の政府機関で用いられているが、1983年、フィンランドが最初にこれを超えた。

★既存の政党が、男性優位の性格を改め、女性を擁立することが必要である。

★日本の女性議員数が先進国よりも低い水準にあるのは、ジェンダー・クオータが導入されてこなかったことにある。これは、女性議員の数を一定数以上に割り当てることである。

★個人モデル/男性稼ぎ主モデルという考え方:北欧のような、個人モデルの福祉国家においては、特定の家族像は前提とされず、夫と妻は対等な存在として、仕事で収入を得るとともに、家事や育児においても協力することが想定される。どちらも自らの資格で社会保険制度に加入し、自らの拠出に基づいて給付を受ける。また、個人モデルの福祉国家はケアを社会化する。即ち、育児や介護を家族で抱え込むのでなく、政府が積極的に社会福祉サービスを共有することで、男女共働きの家族を支える。シングルマザー、ワーキンマザーなどにも福祉を供給する。これに対して日本は、男性稼ぎ主モデルである。

★スウェーデンでは、第二次世界大戦後の経済成長期に労働力不足が生じた際、多くの大陸ヨーロッパ諸国のように移民を受け入れるのではなく、女性の労働参加を促進する道を選択した。その結果、女性の社会進出を支援するために、公営の保育サービスや社会福祉サービスが拡大し、そこで雇用された女性労働者が労働組合に組織化されることを通じて、女性の発言力が強まった。これとは対照的に、日本では高度経済成長期に政府が財政的な事情から公務員数の抑制に乗り出したため、公共部門が女性の社会的進出を後押しするという現象は起きなかった。

★少子高齢化が、男性稼ぎ主モデルの福祉国家の帰結であるだけでなく、それが持続する原因ともなっている。日本は育児支援が充実する前に高齢化が進行し始めたため、政策転換が難しくなっている。これに対して、仕事と育児の両立支援を早い段階で充実させたスウェーデンでは、女性と男性のワークライフバランスを支援する制度が早い段階で整ったことで、少子化の進行が食い止められている。

★社会には、男性は男らしく、女性は女らしくなければならないという、ジェンダー規範と呼ぶ目に見えないルールが存在する。このジェンダー規範は、決して人間の生物学的な本性を踏まえたものではなく、それは何らかの形で社会的につくられたものである。ジェンダー規範は、男性と女性に異なる社会的な役割を与える(性別役割分業)。男性は、仕事に就き、家族を養わなければならない。女性は、家庭において、家事や育児をおこなわなければならない。この規範は、「男は仕事、女は家庭」といった言い回しに表されてきた(例:良妻賢母)。

★女性はジェンダー規範に従って行動する限り、「ダブル・バインド」に直面する。一方には、積極性があり、競争的な、「男らしい」行動を求める組織規範があり、他方には優しく、包容力のある、「女らしい」行動を求めるジェンダー規範がある。

★政治が「社会に対する諸価値の権威的配分」を行う行動だとすれば、男性と女性の地位の不平等も、大きな争いの種となるはずであるが、重要な政治争点として認識されてこなかった。なぜか?女性が声を上げてもその力が弱く認識されなかったからである。例えば、非正規雇用を巡る問題は、それが女性の問題である間は争点化されなかったが、2000年代に若手男性の非正規化が進んで初めて争点化した。

★男女の不平等が長く政治の争点となってこなかったことの原因の一つは、マスメディアがアジェンダ設定を行ってこなかったからである。本やSNSがジェンダー争点化を後押ししてきたことは間違いない。MeTo 運動はその一つ。この影響は日本では今のところ限られている。

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2019年12月14日 (土)

グレタさんの言葉「一番危険なのは行動しないことでなく、政治家や企業家たちが、ほとんど何もしていないのに、ずるがしこい説明と想像力豊かなPRで、行動していると見せかけることです」

下記は、あのスウェーデンの少女で、環境活動家 であるグレタさん(16)が、今開催されている国連 COP25で述べた言葉です‼️

大人でも上手く表現できない物事の本質を実に的確に述べていることに感心します‼️

この言葉を聞いて感じました。
これは日本の政治家・安倍首相にぴったり当てはまることではないかと。(環境問題だけでなく内政・外交 ほとんど全ての点で)‼️


やっているふりをしているだけなのに、多くの国民はやっていると騙されているのです。
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(グレタさんの言葉)
「一番危険なのは行動しないことでなく、政治家や企業家たちが、ほとんど何もしていないのに、ずるがしこい説明と想像力豊かなPRで、行動していると見せかけることです」

I still believe the biggest danger is not inaction. The real danger is when politicians and CEOs make it look like real action is happening, when in fact, almost nothing is being done, apart from clever accounting and creative PR.
(英文は、アメリカ Hillary Clinton ヒラリー・クリントンさんのfacebookより流用させて頂きました)

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2019年12月 6日 (金)

石山寺・三井寺

お世話させて頂いている韓国からの留学生Y君が久しぶりに会いたいというので、それでは一緒にどこか紅葉でも見に行こうかと思い立ち、家内共々、滋賀県まで足を伸ばし、石山寺、三井寺(園城寺)へ行って来ました。修士課程入学のために来日したY君は、博士課程をあと1年残して就職も内定し、余裕もできてきたので、これからは観光の方も楽しみたいとのこと。それならば今まで行ったことがない琵琶湖近辺へということで、石山寺、三井寺を見て、最後に琵琶湖周遊のMICHIGANを楽しんで来ました。 

石山寺へは前回、梅の季節に来て、その見事さに感動しましたが、紅葉もなかなかのものです。石山寺は紫式部が源氏物語の着想を得たところで知られていますが、丁度この季節、紫式部展「源氏物語~古典のきらめき~」が開催されており、紫式部が湖面に映る月を見て、源氏物語の着想を得た様子を描いた絵など、沢山の貴重な資料が見れて大変よかったです。 

三井寺(園城寺)は初めての訪問でした。この寺は、智証大師円珍によって中興された天台寺門宗の総本山で、境内にある閼伽井の内部で今も湧き出る清水が、天智・天武・持統の三天皇の産湯に用いられたとされ、「御井の寺」=「三井寺」という通称につながったと言われています。近江八景「三井の晩鐘」として有名な大鐘も見れました。

最後に大津港から80分間のMICHIGAN遊覧を楽しみました。湖上からの比叡山、比良山の眺めは格別でした!!

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2019年12月 2日 (月)

渋野日向子さん のこと

先日、渋野日向子さん(21歳)が優勝に輝いた全英女子オープントーナメントが再放送されていたので観た。緊張した局面が続く中で、彼女の表情が微妙に変化する様子が捉えられていたが、一貫して維持されていたのが、彼女特有のスマイルだった。

試合中にもかかわらず、スマイルをもってサインに応じたり、写真に一緒に収まったりしていた態度はイギリスの人たちに好感をもって迎え入れられたようだ。渋野さんのお蔭で、不道徳な右翼政治家によって下がり気味であった我々日本人の評価も、上昇に向かうことになればいいのにと思う。(笑)

その渋野さんと、鈴木愛さん、申ジエさんとの賞金王争いは熾烈なものだったが、ゴルフファンを楽しませてくれた。結局、鈴木愛が、賞金王に輝き、渋野2位、申ジエ3位となったが。
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ところで、このような華やかなニュースの裏で、女子プロゴルフ選手は大変厳しい現実に直面しているというニュースを読んだ。女子プロゴルフ界では、20代の若手の活躍の陰で、30歳前後の実績ある人の引退が相次いでいる。一ノ瀬優希(31)や諸見里しのぶ(29)など。

36試合のシード権枠50人を巡っての熾烈な闘い。シード権を有する女子の平均は26.4歳。男子の49.5歳に比べて著しく低い。

練習や試合に追われて、「結婚はどうしようか」「子供はいつまでつくれるのか」と言った悩みが尽きないと言う。

淋しいことだ。

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