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2020年8月

2020年8月27日 (木)

「ビルマの竪琴」を読んで

何回読んでも新たに感銘を覚える本がある。先日、竹山道雄著「ビルマの竪琴」を読み返した。これで4回目だ。昭和36年初版のこの古びた本は、義父が、太平洋戦争でインパール作戦に従軍した軍医さんから頂いたものだと聞いている。児童向けの本であるためかルビを打って読みやすくしてあるが、大人が読んでも興味惹かれる本である。映画化もされ、市川崑監督の下で映画化され、三国連太郎主演のものと、中井貴一主演のものがある。

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「ビルマの竪琴」は、インパール作戦の状況をモデルにしており、戦況悪化により、ビルマ(現在のミョンマー)からタイに逃れる部隊の悲惨だが、隊員間の人間味あふれる人間模様を描いている。この部隊の隊長は音楽学校出身者だという設定で、隊長が部隊に合唱を教え、歌うことによってお互いに慰労し合い敗戦を迎える。しかし、隊員の一人、水島上等兵は、戦地で亡くなった仲間を見捨て日本へ帰ることに慚愧にたえず、出家し、ビルマ僧になり、慰霊を弔うためにビルマに留まる。物語では、音楽に才のあった水島上等兵が、手づくりの竪琴で奏でる、「埴生の宿」「仰げば尊し」などの曲が出てきて胸に迫る。

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最終章の水島上等兵の言葉は、我々日本人が、加害者として、被害者として、いつまでも忘れてはならないものであろう。

「・・・我が国は戦争をして、負けて、苦しんでいます。それはむだな欲を出したからです。思い上がったあまり、人間としてのもっとも大切なものを忘れたからです。われらが奉じた文明というものが、一面にははなはだ浅薄なものだったからです・・・」
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2020年8月 3日 (月)

箕面・才ヶ原池の羽衣藻

梅雨が明けたと思うと、急に熱くなって来ました。7月31日、箕面観光ガイドとして、仲間のYさんと一緒に、3人の女性グループを案内して、箕面・才ヶ原池にあるハゴロモモ(羽衣藻)(別名:金魚藻)を見てきました。
才ヶ原池は、箕面駅から西江寺を経て才ヶ原林道に沿って50分程山道を歩いたところにあります。

羽衣藻はスイレン科の水草で、バイガモ(梅花藻)とよく似ており、7月から9月にかけて白い小さい花を咲かせます。北アメリカ東南部原産で、1929年に小石川植物園に導入された後、野生化したと言われています。羽衣藻という命名者は、小石川植物園長であった方で、水中の葉が羽衣に似ていることからそのように名付けたそうです。...
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さて、今日8月2日、大阪地方は、35度以上となり高温注意報が出ています。朝の涼しい内にということで散歩して来ました。公園内にあるクヌギ林は、蝉の合唱で賑やかでした。帰ってきて自宅の白樫の木を見るとここにも蝉が沢山留まって鳴いていました。

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