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2020年10月

2020年10月29日 (木)

ホセ・ムヒカ元大統領のこと

1020日、偉大な政治家が政界を引退した。

「世界一貧しい大統領」として名を馳せた、南米ウルグアイの“ホセ・ムヒカ元大統領”である。リベラルな政治家で、清貧な生き方と発言で現代社会に警鐘を鳴らしてきた。

20日の引退演説で、政治家のあるべき姿や人生哲学を語った。

「若者たちに伝えたい。人生の勝利とは、金を稼ぐことではない。倒れても、何度も立ち上がりやり直すことだ」

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ムヒカ氏が、2012年、国連会議「持続可能な開発会議」で述べた次の言葉を含む演説は、満場に割れるような拍手が鳴り響いたことで語り種(ぐさ)になっている。日本でもこの話は子どもたちの絵本に取り入れられている。


「私たちは経済発展するために、この地球にやってきたわけではありません。幸せになるために生まれてきたのです。・・・発展することが幸福を損なうものであってはなりません。発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならないのです」

ホセ・ムヒカさんについては、拙著『尊ぶべきは、小さな社会と細やかな心』で採り上げさせて頂いた。

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今、世界には、米中ロを初めとして独裁的で私欲に満ちた政治家が闊歩している。日本も例外ではない。そんな中、ムヒカ元大統領のような人物の存在は貴重なものだった。

ただ、ドイツのメルケル首相やニュージランドのアーダーン首相のようなリベラルな政治家が、少数だが存在することは救いとなっている。今後、中道な政治を行う知性に満ちた政治家が多く誕生して欲しいものだ。

当面の注目すべきことは、アメリカ大統領選でのバイデン氏の勝利、日本では、大阪都構想反対による“維新政治”の拒絶だ。
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2020年10月18日 (日)

筒井京平さんを偲ぶ

筒井京平さん。また昭和の歌謡界を代表する偉大な作曲家がお亡くなりになった。寂しい限りである。享年80歳。50年にわたる活動の中で3000曲近くの曲を作られた。作曲作品の売り上げは、作曲家としては歴代1位だそうだ。

 

ブルーライト・ヨコハマ(いしだあゆみ)、また逢う日まで(尾崎紀世彦)、魅せられて(ジュディ・オング)、木綿のハンカチーフ(岩崎宏美)、雨がやんだら(朝丘雪路)、男の子女の子(郷ひろみ)、私の彼は左きき(麻丘めぐみ)などなど・・・・。

 

そして、アニメ番組「サザエさん」の主題歌も。

筒井京平作曲の範囲は広範囲に及んでいる。

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若い頃、これらの歌をよく聴き、歌ったものだ。しかしそれらが筒井京平さんの作曲によるものであることは知らなかった。・・・それはそうだろう。筒井さんは匿名性が比較的強い作曲家であると、あるところで紹介されていた。人前に出ることを好まず、私生活はベールに包まれていたという。メディアに登場することなく歌手の裏方に徹した。

歌謡曲は、万葉集、古今集など、和歌の「もののあわれの心」を引き継いで来た。「歌は世につれ、世は歌につれ」というが、戦後我々の心を捉えてきた筒井京平さんのような曲が、消え去らずに生き続けて欲しいものである。

 

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2020年10月13日 (火)

大阪都構想と「日本維新の会」の危険性!!

「大阪都構想」の是非を問う住民投票が111日に予定されている。一度は否認された「大阪都構想」だが、今回、「日本維新の会(維新の会)」は、吉村知事人気に乗じて、このコロナ禍騒動のなか、公明党の協力(衆議院選挙目当ての不可解な維新への協力)と菅政権の暗黙の支持の下、住民投票の実施を決めた。維新の会は二重行政の弊害を掲げ、都構想を推進しようとしている。一方、自民党、立憲民主党、共産党は、“住民サービスの低下”になるとして都構想に反対している。
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私が懸念するのは、この都構想が、“まともな政党”によって進められるのであれば全く問題ないのであるが、これが「維新の会」という、右翼国家主義的色彩の強い政党によって、実施されようとしていることだ。この「維新の会」は、今は政界から引退した橋下徹という右翼国家主義的な思想をもった人物によって作られた政党である。

そして今、大阪府民は、吉村大阪府知事という、“そのような国家主義的な色彩をあまり見せない人物”に騙されて、熱狂的に「維新の党」を支持しているのだ。非常に危険だ!!「維新の会」が、大阪都構想の勝利により国政レベルで勢力を拡大することになれば日本はどのようななるのだろうと考えると恐ろしくなる!!
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因みに「維新の会」がこれまでに行ってきた好ましくない、危険な事実の一部を次に挙げる。

・君が代斉唱・国家掲揚時に、教職員に起立を義務付け、教職員を監視。右翼国家主義的な愛国心を鼓舞
・侵略戦争を肯定し、自虐史観的な教科書と彼らがいう”正当な教科書”に代わり、育鵬社という国家主義的色彩の強い出版社のものを採用。→(ただし、最近、安倍政権の終焉により、最近は育鵬社の採用は激減しているようである。良いことだ。)
・共謀罪法や特定秘密保護法案などの制定で安倍政治を補完。
・青少年を蝕むカジノ誘致を推進しようとしている。
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・人物を見ても、最近、「女性はいくらでも嘘をつく」発言で物議を醸している杉田水脈は元維新の会、北方領土問題で「戦争をしないで領土を取り戻せない」発言の丸山穂高も元維新の会、頻繁に他者を誹謗する発言で有名な足立康史もいる。

維新の会には問題人物が多いのだ。

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