橋田寿賀子さん のこと/半藤一利さん のこと
<橋田寿賀子さんのこと/半藤一利さんのこと>
先日お亡くなりになった橋田寿賀子さん。
『おしん』『渡る世間は鬼ばかり』など数々の作品を残し、テレビドラマの歴史を作った。
戦前の暗黒期を生きた人として、終生、反戦に思いを込めた。文化勲章を受章した際、表向きには喜びの気持ちを語っていたが、実はそれほど嬉しそうでなかったという。「お国からの表彰」を受けることにためらいがあったらしい。
自らを老兵と呼びながら、晩年も創作意欲を失わず好奇心に溢れていた。
「暗黒期を懸命に生きた人々がいたからこそ、今の暮らしがある。それを伝えるのが、自分の役割だ」と語っていたそうだ。
立派な人だ。
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今年1月に逝去された半藤一利さん。
『日本のいちばん長い日』『昭和史』などの作品を残された。
臨終に際して、生涯の伴侶・末利子夫人にこう語ったという。『墨子を読みなさい。日本人はそんなに悪くないんだよ。ごめんね。先に死にます』と。
半藤さんは、日本人の欠点として、「当座しのぎの根拠のない楽観性」と「排他的同調性」の二つを挙げられている。昭和史における一時期、満州事変から太平洋戦争にかけて、日本人は何と熱狂したことか、心ない政治家や軍部、マスコミに煽られ、いったん燃え上がってしまうと冷静になれない日本人。・・・・しかし、その時期を除いては、日本人はそんなに悪くなかった、と述べられているのだ。心ない政治家に煽られて、国民的熱狂をつくってはいけない、ということなのだ。
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