藤の花
毎年、この季節、近所の広場で咲く藤の花(Wisteria)、コロナ禍の中、散歩でこの前を通り過ぎると癒されます。
紫色の品格に満ちたこの藤の花も、桜と共に日本人に愛された花です。私も大好きです。
藤棚もいいですが、このように高木に絡まって元気よく咲き誇っている藤の花を見るのもいいものです。拙歌です。
「藤の花 凛々しく咲けり コロナ下の 浮世の騒ぎ 知らぬが如く」
Every year, during this season, wisteria blooms in the neighborhood square, and in the corona calamity, I am healed when passing through in front of this wisteria. This purple-colored wisteria flower with dignity is also loved along with cherry blossoms by Japanese people. I also love it.
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かつては、平安時代から鎌倉時代にかけて、松の緑を背景として、そこに絡まって咲く藤の花の美しさが鑑賞の基準とされたそうです。枕草子の84段には「めでたきもの」として「色あひ深く花房(はなぶさ)長く咲きたる藤の花、松にかかりたる」(84段)とあります。
万葉集にも、庭の藤を愛でる歌が見られます。
日本歴史に燦然と君臨した藤原氏の姓は中臣鎌足が天智天皇から669年に賜ったものですが、その由来は彼の出自である大和国高市郡の藤原に由来するとも言われ、春日山のフジは春日神社がこの一族の氏神であったことから手厚い保護を受けたとも言われています。
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