2.日記・随想・歴史紀行・音楽

2019年7月19日 (金)

自民党の良心・後藤田正晴さんが安倍氏について語ったこと

後藤田正晴さんが言われたことは、安倍首相の言動を見ているとよく分かります。
何故自民党はこんな品格と品性のない人物を総裁に選んだのでしようね?
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安倍首相は、岸、森、小泉首相の系統を継ぐ、現憲法を敵視し国家主義を志向する自民党傍流なのです。一方、吉田、池田、石橋、田中首相の系統を継ぐ現憲法を尊重する自民党主流があります。今後、主流派が主導権を取り安倍政権を退陣させなければ、日本の未来はありません。
自民党の良識ある人たちは黙っていないで、安倍首相を諌めて欲しいものです。

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2019年7月14日 (日)

「侘び寂び」の真の意味

日本の精神文化を代表する言葉に「侘び寂び」という言葉があります。私はこの言葉を何となく漠然として理解しているつもりですが、他の人(特に外国の人)に自信を持って説明することが出来ません。そこで、この言葉について明確に分かりやすく説明している書物がないかと思い、探していたところ、森神逍遥著『侘び然び幽玄のこころ』に出会いました。

そもそも森神氏がこの本を書いたのは、日本人でありながら「侘び寂び幽玄」を理解している人が殆んどいない、何とか皆に知ってもらいたい、という思いからだそうです。この本は難解でしたが、森本氏が言わんといていることが理解できたように思います。
The word, Wabi(侘び) and Sabi(寂び) are indicative of Japanese spiritual culture. However, the definition of these words is ambiguous and so have not been understood well. I found a suitable book which ...explains it well.

ところで、本書では「寂び」に、「然び」という字を当てています。これは「寂び」では「侘び」との意味の差があまりなく、また特定の概念に縛られてしまうおそれがあるからです。
本書で、森本氏の述べていることはほぼ次のようです:
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「侘び」は貧困から出てくる概念であり、その貧困性の中にある枯淡の趣を見出すことで生まれてきた美意識である。我が国には「清貧」という言葉があるが、これこそが「侘び」を最も的確に表現するものの一つである。この「清貧」という言葉には、貧しくとも心豊かに、清廉潔白に生きる姿が思い描かれている。この“清貧”の裏に、苦悩なりの実態がありながらも、それをおくびにも出さぬ姿である。その奥には万物に対する深い惻隠憐憫の情が隠されている。

これに対し、「然び」は、古めかしい、老いてゆく、閑寂さなどから出てくる美意識であり、内側から価値あるものが滲み出る意味(金属が錆びるの意味合い)で、また寂しいの「寂び」でもあるとしている。ただ、この「然び」に後世“渋み”の意味が加味されることにより、この概念は美意識となって文化人を魅了するようになるが、実はこの概念こそが、「侘び然び」を低次元なものに引き落とすことになった。
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“自然によって生かされている”と考える日本人の運命論者的精神的背景、すなわち「諦観の人生観」は、仏教の無常観や禅の空の思想の影響を受け、「侘び然び」観を生み出した。この「侘び然び」は室町時代に確立された様であるが、「侘び」は武士が作り出し、「然び」は武士社会の出現後、脇役となった貴族が自らの誇りを示さんと確立した哲学たる美意識である。

人物に関しては、俳諧を確立した松尾芭蕉には高い評価を与えているが、茶道を確立したと言われる利休には、「然び」の演出ばかりにこだわって“あまり侘びていない”と、秀吉が朝顔の花を見に、利休の庭を訪れた時の話を例にあげて説明し、辛い評価を与えている。

日本人の侘び然びの感覚というのは、我が国に住む全員に少なからず宿っている精神であり、そのことは、東日本大震災の時の被災者の方々の秩序正しい振る舞いなどによって証明されているとし、そのような振る舞いが出来る民族は世界中に日本人以外存在しないのであり、日本人は気付かないが、それは実に驚異的な精神構造である、と。
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以上、森神氏が述べられていることを記しました。
森神氏は、日本人が「侘び然び」を上手く説明できないのは、たいていの日本人が一度も知的な言葉で侘び然びについて学んだことがないからである。というのもそれを教える先生も書物もないからだ、と述べているが、なるほどと思われます。

最後になりますが、今、“日本的なもの”を紹介(日本語&英語)することを目的とした書物をいつか纏めたいと思っていますが、その中に「侘び然び」も織り込みたいと思っています。

(備考)添付したのは、「侘び寂び(然び)」のイメージに近いものの写真です。

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2019年7月 7日 (日)

参議院選挙。立憲民主党の躍進に期待しています!

参議院選挙が公示され選挙戦が始まっています。何とか我が国が良い方向に向かうような選挙結果になって欲しいものです。

私の住んでいる大阪選挙区は4人の定員に対し12人が立候補し激戦区となっています。立憲民主党からは亀井倫子さんが立候補されています。是非とも当選して頂きたいと願っています。
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先月6月28日、映画「新聞記者」が公開され、大勢の人たちが映画館に押し寄せています。この映画は、今の安倍政権下で起こっている、内閣官房と女性記者の攻防にヒントを得て作られた映画で、民主主義国家では当然とされている “言論の自由” に制限をかけようとしている安倍政権の動きを如実に描かれています。...
映画の中で一人の官僚が「この国の民主主義は形だけでいい」と呟いています。まさに今、我が国で、民主主義が形骸化し始めていることを物語っています。

アメリカのニューヨークタイムズは先日、このことを取り上げ、安倍政権下において独裁化が進行していることに懸念を表明しました。
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ところで今世界では、悲しいことに、左右の独裁主義(=国家主義=全体主義)が勢いを増しています。これは個人の自由・尊厳よりも国家の権力を重視するというもので、簡単に言えば個人の自由が殆んど認められない体制です。

このような体制の下で多くの人々は、非人間的な扱いを受け、人権が脅かされています。中国共産党独裁政権下のチベット、ウイグル、香港、そして北朝鮮、等の国々で。またアメリカブッシュ政権のイラク攻撃に端を発する、中近東からの移民増に起因する西欧諸国における極右勢力の台頭があり、西欧の中道政治が脅かされています。またアメリカでは破天荒な新自由主義者であり、レイシスト気味なトランプ大統領が幅を利かせてアメリカを混乱に陥れています。

今後、世界が中道を軸とした、リベラルな自由主義やリベラルな社会民主主義が復帰することを願っています。
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我が国も他人事のように安心しているわけにはいきません。何故ならば、安倍政権が存在するからです。戦後の自民党には大きく分けて二つの流れがあります。一つは、吉田首相に始まり池田首相、石橋首相、田中首相などと続く、憲法観、安保政策、歴史認識などにおいて、反国家主義的政策を掲げ、戦後の長い間、日本を牽引して来た良き自民党主流です。石破氏もこの系統に属します。この自民党主流は、憲法9条尊重、過去の侵略戦争批判、小国主義といったところを政策に掲げて来ました。

これに対してもう一つの自民党傍流は、安倍首相の祖父・岸首相に始まり、森首相、小泉首相、安倍首相と続く傍流(亜流)で、国家主義的傾向が強く、憲法9条を敵視し、過去の侵略戦争をある程度肯定する、いわゆる歴史修正主義者なのです。

我が国は今後、立憲民主党が勢力を拡大すると共に、自民党主流が主導権を取り戻すことが明るい日本に繋がりますので、期待したいと思います。
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とにかく安倍政権というのは異常な政権です。自分に不都合な事実を覆い隠し、嘘、ごまかし、はぐらかしにより、日本の道徳・倫理の低下を招き、我が国を荒廃させています。

安倍首相は、今回の選挙で、“政治の安定”を掲げていますが、安定とは、自分と異なる意見を封じ込め、独裁による安定を目指すということでしょう。安倍首相は、自民党の中でも、特に右翼国家主義的色が強い政治家なのです。

若い人たちは、このことをもっと認識すべきです。彼は、安全保障関連法、特定機密保護法、共謀罪法、働き方法、カジノ法、等々、国家主義的政策を次から次へ成立させました。憲法に関しては、本来憲法は権力者に制約をかけるものであるのに、自らが主導して、日本を戦争のできる国に変え、若者を戦場に送ろうとしています。かつての良識ある自民党の重鎮・後藤田氏の言葉(写真)をご覧ください。

最近では、吉本などの芸能人をうまく利用して、またSNSを使って、若者への接近を図っています。これにより若者の間での自民党支持率が比較的高くなっているのが気になります。
最後に、維新の党のことですが、この党の本質は、安倍政権とよく似た、国家主義的性格を帯びた集団です。この党の勢力が強くなると、安倍政権の改憲に手を貸すことになり、注意が必要です。

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2019年7月 2日 (火)

日本人は雨にまつわる歌が好きだ

私が住んでいる近畿地方もようやく数日前から梅雨の季節に入った。この季節には紫陽花の花がやはりよく似合う。またこの時期、凌霄花(ノウゼンカズラ)が梅雨の合間に、青空を背景として咲いている姿も美しい。

さて雨のことだが、日本は地理的・環境的に温帯湿潤気候の中にあり、雨に恵まれた生活を送って来た。雨が降らない時には、雨乞いをするなどして、自然の摂理を受け入れて来た。そのような生活の中で、日本人は様々な雨の違いを敏感に感じ取り言葉にした。・・・篠突く雨、慈雨、小雨、涙雨、狐の嫁入り、陰雨、等々。
The rainy season has begun at last in the Kinki district. The Japanese people like a song of rain or evening twilight. I think it results from the sentimentalism of pathos or “Wabi and Sabi “
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日本人は雨に関する歌が好きである。
先日、TVのBS番組で雨にまつわる歌の特集があり紹介されていた。
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アカシアの雨がやむとき(西田佐知子)、雨が止んだら(朝丘夢路)、氷雨(日野美歌)、雨の慕情(八代亜紀)、雨宿り(さだまさし)、雨(三善英史)、冷たい雨(山本潤子)、他国の雨(島倉千代子)、どうぞこのまま(丸山圭子)等々、沢山の雨にまつわる歌があり、人気があり、口ずさまれて来た。
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日本では、雨は集中豪雨など時には大きな被害をもたらすが、日本人は基本的に雨が嫌いではない。好きなのだ。特に、しとしとと長く降る雨などに、“もののあわれ”、現代語では“ものかなしさ”を感じる。この感情は、“いのちのはかなさ”に触れて感じる悲哀の情に連なる感動と言える。
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日本人は雨の他にも夕暮の光景などにも“もののあわれ”を感じる。三夕の歌として知られる歌の1つに藤原定家による次の歌があるが、日本人の心を形成している、“もののあわれ”や“侘び寂び”の情に繫がっているように思われる。
 「見わたせば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋(とまや)の 秋の夕暮れ」

(注)最初の写真は、川瀬巴水’(かわせはすい)の版画絵。川瀬は江戸時代の葛飾北斎、安藤広重と並んで称せられている人である。

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民主化を求める香港の人々による新聞全面の意見広告

「日本および世界の主要全国紙に掲載された、民主化を求める香港の人々による新聞全面の意見広告」です!
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今世界は、左右の国家主義による独裁(左翼・中国共産党独裁政権や右翼・ファシズム)の危機に瀕しています。

日本だって現政権が続くと右翼国家主義が強まり、どんなことになるかわかりません。他人事ではないのです。

写真の説明はありません。

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2019年6月14日 (金)

香港の「民主の女神」周庭(アグネス・チョウ)さんの日本人への訴え

香港の「民主の女神」と称えられた周庭(アグネス・チョウ)さんが、

中国共産党独裁政権による香港民主化運動弾圧に、日本人はもっと関心を寄せて欲しいと、我々日本国民に訴えています。周さんはあの香港での"雨傘運動"で活躍され、「民主の女神」と称えられた方です。
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彼女が言っているように、例えば、日本人が香港に旅行に行って、あらぬ疑いをかけられ逮捕され、中国政府に引き渡されるというような危険が、近日中に現実のものとなるかも知れません。.

全体主義(左右の国家主義)の恐ろしさは今、世界を覆っています!(日本も現政権が続くと右翼国家主義が強まる恐れがあります)
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民主の女神」現役大学生が訴える“香港103万人デモ”のリアル「日本も無関係じゃない」

もっと見る
twitter.com
“「逃亡犯条例の改正案は日本と無関係ではありません。香港には在留日本人、企業、観光客、ビジネスマンなどたくさんいます。改正案が可決されたら、香港に住んでいる、また、香港に来る日本人の人権も影響を受けま...

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2019年6月 5日 (水)

中国の民主化

豊かになれば民主化が進むだろうと思われた中国だが、全くそんな気配はない。否むしろ著しく後退した。特に習近平体制になってからが酷い。今の中国は国民監視社会へ突き進んでいる。昨日のBSTBS報道1930を見てもよくわかった。監視カメラの設置は6億台にも達し、犯罪は減ったものの、監視カメラそのものが、中国共産党の意向に沿わない人たちの摘発にある以上、そういった人たち、漢民族は言うまでもなく、ウイグルやチベットなどの自主独立を求める人たちの摘発が進んでいる。

今後、中国の民主化はどうなるのだろうかということだが、これはなかなか難しい。皮肉なことに、IT技術の進歩による国民監視社会の進展が、人々の恐怖心を煽り、そのような自由を求める動きを封じるので、人々が民主主義を求める動きを起こすことは難しい。
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私は中国に民主主義化の動きが起こるとすれば、権力者側にいる良心的な人物が、体制内で変革を起こすことしかないのではないかと思う(北朝鮮についても同じことが言える)。たとえば、ペレストロイカを初め、ソ連の崩壊を導いたゴルバチョフ元ソ連大統領、東欧チェコスロバキアの民主化に着手し“プラハの春”と言われたと当時のチェコのドプチェク第一書記長(ソ連の介入を招き、一時的には失敗に終わったが、チェコ国民に勇気を与えた)、そして中国では、胡耀邦元総書記とそれに続く趙紫陽元総書記である。1989415日、中国共産党の改革派指導者胡耀邦氏の死去に伴い、同氏を追悼する多数の学生が民主化を求めた動きを起こしたが、当局によって弾圧された(天安門事件)。この運動が上手く行っていれば中国は今とは違って、国際社会の中で立派な存在感を示していたであろう。

中国は天安門事件で、民主化運動を弾圧したから、今の中国の発展があると主張している。とんでもないことだ、中国の発展は、その後の、抑え続けられているとはいえ、民衆の努力と諸外国からの支援があったからだ。
個人の尊厳が失われた社会、言論の自由や結社の自由のない社会には、一時的には経済発展はありうるが、長期的には、いずれ、一人ひとりがものを考える能力が失せ、社会は後退に向かうだろう。そのような事態になって初めて、中国政府の権力層の中に、経済成長だけでは何も人間社会の諸々の問題は解決されず、個人の尊厳を大切にする世の中こそが、人間社会の文化を発展させるのだということに目覚めるのだろう。その時まで待つしかないが、今、中国国民は海外旅行などで、自国の政府の言っていることと、海外で見聞きすることが違っていることに気付き始めている。そのような世代が権力の中枢を占めるようになる時、事態は意外と急激に変化するのかも知れない。

中国の歴史家・袁偉時氏(87)も語っている。「言論統制強まれど口塞ぐことはできぬ」

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中国は国家主義(左の全体主義=共産主義)の国だが、共産党員が権力と富を独占し、とてもマルクスが唱えた貧富の差がない共産主義国とは言えない。そしてお金を儲けることに対しては全く自由で何も言われないが、政治的発言の自由については許されない。これは右の全体主義=ファシズムについても同じことが言える。

日本国民も、安倍政治のような右翼国家主義的政治を、このまま許しておけば、中国のように国民を監視する社会になってしまうかも知れないという危惧をもつことが必要だ。

国家主義は左であろうと、右であろうと個人の尊厳を無視する。

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2019年5月30日 (木)

『百万本のバラ』の原曲『マーラが与えた人生』~小国ラトビアの悲劇の歴史を歌う~ を聴いて

『百万本のバラ』は加藤登紀子さんの代表曲として知られている曲だ。先日バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)を旅した時、添乗員のSさんが、この曲には原曲があって、それはバルト三国のひとつ “ラトビア” で生まれたものだと、バスの中で加藤登紀子さんの曲と原曲の二つの曲をCDで聞かせてくれた。

異郷で聞くふたつの曲のいずれにも“もの悲しさ”を感じたが、原曲の方にその程度を強く感じた。その違いは何なのかと興味を感じ、帰国後、歌の成り立ちを調べて見た。...
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原曲は、『マーラが与えた人生』というタイトルで、その歌詞は次の通り。

子供のころ泣かされると
母に寄り添って慰めてもらった
そんなとき母は笑みを浮かべてささやいた
「マ―ラは娘に生を与えたけど幸せはあげ忘れた」

時が経って・・・もう母はいない
今は一人で生きなくてはならない
母を思い出して寂しさに駆られると
同じことを一人つぶやく私がいる
「マ―ラは娘に生を与えたけど幸せはあげ忘れた」

そんなことすっかり忘れていたけど
ある日突然驚いた
今度は私の娘が笑みを浮かべて口ずさんでいる
「マ―ラは娘に生を与えたけど幸せはあげ忘れた」

このように、原曲の歌詞は加藤登紀子さんの「百万本のバラ」とは全く違っていて、ラトビアの歴史の悲劇を歌ったものだという。“マーラ”とは、ラトビア語で、命や母性を表す女神の意味なのだという。

ラトビアは、小国ゆえに近隣のスエーデン、ポーランド、ロシア、ドイツなどによって絶えず侵略、蹂躙されてきた。近年には、ナチスドイツ、ソ連共産主義政権に翻弄された。

愛国詩人レオン・ブリディスは、そんなラトビアの悲劇の歴史を「幸せをあげ忘れた」と表現し、これに、後にラトビアの文化大臣にもなった音楽家ライモンド・パウルスがソ連統治時代の1981年に曲を付け、女性歌手アイヤ・クレレがラトビア語で抒情豊かに歌ったのが最初。

子守唄のように優しく歌いながら、そこには民族の自尊心とソ連共産主義政権への抵抗への思いが込められている。

YouTube(下記)の彼女の歌を是非聞いて下さい。悲しみに満ち、何とも切ない思いに駆られます。
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『マーラが与えた人生』は1982年に、ロシアに持ち込まれ、メロディはそのままに全く異なる歌詞が付けられた。作詩したのは、ロシアの詩人アンドレイ・ボズネセンスキー。スターリンの死後訪れた「雪解け時代」に、社会の自由化を唱えて反体制的な詩作活動を行い、体制派からの弾圧から逃れてグルジアに渡っていたことがある。

そこでグルジアの画家ニコ・ピロスマニを知る。ピロスマニは、フランスの女優マルガリータに恋をし、家も財産も売り払ってバラの花を買い、彼女の泊まるホテルの前の広場を花で埋め尽くし、名乗り出ることもなく、その姿を遠くから眺めて立ち去っていくというロマンティックな逸話をもとに、「百万本のバラ」の歌詞を作った。

歌ったのはソ連の国民的歌手のアーラ・プガチョフ。ソ連崩壊まで長きに亘って絶大な人気を博した。
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この曲を日本で初めて歌ったのは、父が日本人、母がロシア人の兵頭ニーナさんという女性である。彼女は札幌市平岸でロシア料理店を営んでいるそうだ。

36歳の時、音楽事務所にスカウトされ、ロシア語のヒット曲を歌ってくれとの依頼を受け、レコードも作った。

ニーナさんは、このレコードのキャンペーンで訪れていた京都で、加藤登紀子さんの父と出会う。父は娘にもこの歌を歌わせようとした。そうしたことから、加藤登紀子さんがロシア語の歌詞を翻訳して歌うようになった。加藤登紀子さんが歌っている日本語版「百万本のバラ」は皆様ご存じのように下記の通りである。

小さな家とキャンパス 他には何もない
貧しい絵描きが 女優に恋をした
大好きなあの人に バラの花をあげたい
ある日街中の バラを買いました

百万本のバラの花を 
あなたにあなたにあなたにあげる
窓から窓から見える広場を
真っ赤なバラでうめつくして

   (2番省略)

出逢いはそれで終わり 女優は別の街へ
真っ赤なバラの海は はなやかな彼女の人生
貧しい絵かきは 孤独な日々を送った
けれどバラの思い出は 心に消えなかった

百万本のバラの花を 
あなたにあなたにあなたにあげる
窓から窓から見える広場を
真っ赤なバラでうめつくして
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以上のように、ラトビア→ロシア→日本と歌い継がれてきたこの歌に、私は改めて大変深い愛着を感じるようになりました。
 

参照文献:『道新りんご新聞』

youtube.com
アイヤ・クレレ 1981年~ が歌った原曲 (ロシア語サイトからの転載です。)

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2019年5月 8日 (水)

近藤亨さん ~農学者で、ネパールの農業指導に半生を捧げた人~

個人の業績を称えるものとして、例えば国民栄誉賞などの授賞がしばしば話題に上っています。このような話が出てくる度に私は思います。もっとそれに相応しい人が沢山おられるのに、何故にそんな人を選ぶのかといつも疑問に感じています。

日本国内に限らず、日本を離れて諸外国で素晴らしいことをされ、それぞれの国の社会で貢献され、感謝されている方も沢山おられます。そのような方の活躍は日本では殆ど知られていません。

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今回、そのような方の一人で、拙著「尊ぶべきは、小さな社会と細やかな心~Small is Beautifulhttps://amzn.to/2PtlpUZ (アマゾンで販売中)でも紹介させて頂きました故近藤亨さんを紹介します。

近藤亨さんは、1921年生まれの農学者。ネパールでの農業指導に半生を捧げ、日本古来の伝統的農法に自らの農業技術を加味し、手取り足取りの指導によって、ネパールの人たちが自らの手で農業を運営していくことができるよう、自立の道を歩ませることに成功しました。

近藤さんは、新潟県出身。新潟県立農林専門学校(現・新潟大学農学部)卒業後、新潟大学農学部助教授などを経て、1976年、JICAから果樹栽培専門家として、ネパール山岳地域での生活向上のための農業支援依頼を受けて、同国に派遣されました。妻のちヱさんを伴っての赴任でした。以後、十数年にわたりネパールのために尽力されました。

そして任期を終えた1991年(70歳の時)、一旦帰国するも、今度は個人の資格で、単身で、更なる現地住民の自立に寄与すべく、ネパール・ムスタン地域開発協力会を発足させ、理事長として現地ムスタンに再度赴任しました。そこでは、果樹栽培の指導や農業指導に専念する傍ら、現地の人たちのために、17もの小学校、中学校、高校や病院などを建設・運営し、90歳を過ぎた後も活躍されました。特に1998年、標高2750mのネパール・ムスタン・ティニ村で、世界最高地での稲作に成功。このほか様々な業績が評価され、2013年、ネパール最高栄誉一等勲章を外国人として初めて受賞し、ネパールでは各方面より多大なる賞賛を集めました。

何が、近藤さんをして、海外での農業指導に向わせしめたのか、→このあと、拙著を読んで頂ければ幸いです。

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近藤さんは、生前次のような言葉を遺しました。

「真の国際協力は深い人間愛であり、決して物質、金品の一方的供給ではない。支援を受ける人々が心から感謝し、自らが立ち上がる努力をする時、初めてその真価が現れるのである」と。・・・・・これは、日本の多くの方が行って来た国際支援の形であると思います。今、中国が“一帯一路”と銘打って行っているものとは著しく性質の異なるものです。

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2019年5月 4日 (土)

平成から令和へ:ファシズムを牽制することに大きな役目を担われた上皇・上皇后陛下

上皇陛下、上皇后陛下は、平成という変化に満ちた世の中で、国民統合の象徴としての役目を十分に果たしてくれました。特に平成の後半、右傾化が進み、戦前の状態に戻りつつあるとも懸念される中、社会の分断を回避し、国民を統合する方向に、何となく国民を向かわせてくれました。勿論、立場上明確な言葉では表されませんでしたが、暗に、戦前のように天皇を政治利用し、戦争に肯定的な右翼国家主義者の動きを牽制して頂いたように思えます。このことは様々な点から指摘することができますが、紙面の都合で割愛しますが、両陛下の民主主義を遵守する姿勢は、象徴天皇と民主主義とは両立するものであることを明白にしてくれました。

また、言うまでもなく、上皇陛下は憲法9条の擁護者でした。
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「平成が何とか無事に過ぎたのは 平和求める陛下のお蔭」
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新天皇陛下、皇后陛下も、上皇陛下、上皇后陛下の路線を踏襲してやって頂きたいと思います。新天皇も「憲法にのっとり」という言葉を使われているので、安堵しているところです。右翼政治家に対して厳しい態度で対応して頂くことを願っています。
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ところで、我が国の憲法は国民主権を高らかに唱っています。そして憲法は権力者の恣意的な行為を縛るために存在します。だから安倍首相のように権力者自らの思い入れで、上から旗を振る改憲は許すべからざることで、絶対にあってはならないことです。首相の胸には、「自分は国民の支持で首相になったのだから、私がすべてを決めて何が悪いのか」という思いがあるようです。それは間違った国民主権です。

あの人類史上あってはならない罪を犯したヒトラー(ファシスト=右翼国家主義者)がワイマール憲法という民主的なシステムの中で、次第に権力を把握していった際の論理と同じです。あの冷静で賢明なドイツ国民が、「まさか、ヒトラーだってそんなことはしないだろう」とのんびりと、高をくくっている内に、ある日当然、ファシズムの世の中に放り出されました。我が国も同時期、大政翼賛会の下、秘密警察の下、国民の自由が奪われ、満州事変、日中戦争、太平洋戦争と若者は戦地に追いやられました。
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心配なのは、安倍政治に疑問を持たない人々が多いことです。もう少し、日本会議(国家神道=似非神道を信奉する集団)に支持された安倍政治の本質=右翼国家主義 を人々に、特に戦争の悲惨さを知らない若者に伝えていくことが必要ではないかと思うこの頃です。国家主義は右であろうと左であろうと同じです。一旦国民がこれに全権を委ねるともう取り返しがつかないのです。ヒトラーのドイツや、旧ソ連でなされたこと、中国や北朝鮮で今なされている自由なき悲惨な状態を直視することが必要です。

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