2.日記・随想・歴史紀行・音楽

2021年7月27日 (火)

強行された五輪ではありますが、懸命に頑張っているアスリートには敬意を表したい

ただ政権を維持するための目的?で、コロナ禍による非常事態宣言の下、強行された五輪ではありましたが、懸命に頑張っているアスリートの方々には拍手を送りたい気持ちで一杯です。

English follows Japanese.

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昨日の卓球、混合ダブルス。水谷隼(32)さんと、伊藤美誠(20)さんのペアが強敵中国ペアを4-3で撃破し、金メダルを獲得しました。金メダルは日本卓球界初の快挙。勝利の瞬間、2人は抱き合って喜びました。私も大変感動しました。

しかも相手は中国です。専制主義国家ゆえに、なりふり構わず、横暴な態度を誇示する中国。スポーツにおいても、国家の威信をかけて選手を養成し、自国の宣伝に利用しています。

今回、敗れた中国選手に対して、中国メディアや中国国民は、『国家の恥』とか言って、非難の声を浴びせていると聞きます。大変可哀そうです。民主主義国家ではありえないことです。

水谷さんと伊藤さんは近所の住んでおり、同じ卓球クラブで腕を磨き、兄と妹のような関係で卓球に打ち込んで来たとのことですが、全てを国家主導で行っている専制主義国家(全体主義独裁国家)・中国では想像できないことだと思います。 

コロナ禍による非常事態宣言の下、政権を維持するために、強行された五輪ではあったが、懸命に頑張っているアスリートの方々には拍手を送りたい。

昨日の卓球、混合ダブルスで、水谷隼・伊藤美誠のペアが強敵中国ペアを4-3で撃破し、金メダルを獲得しました。金メダルは日本卓球界初の快挙。大変感動しました。 

I would like to applaud the athletes who are working hard, even if it was the Olympics that were forced to hide the Japanese government mismanagement under the declaration of a state of emergency due to the corona disaster.

In yesterday's table tennis, mixed doubles, a pair of Mizutani and Ito defeated a strong Chinese pair 4-3 to win the gold medal. The gold medal was the first achievement in Japanese table tennis. I was very impressed. I hear that the Chinese media and the Chinese people have been accusing the defeated Chinese players of "national shame". It is very pitiful. It cannot be in a democratic country.

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2021年7月20日 (火)

相撲道を守るには How to keep Sumo-do

<相撲道を守るには How to keep sumo-dō>
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大相撲名古屋場所。横綱白鵬が大関照ノ富士を下し、45度目の優勝を果たした。白鵬は6場所連続休場後の優勝である。一方敗れたとはいえ、照ノ富士は最近の好成績が評価され、73人目の横綱に昇進することが確実である。体調や故障により一時は序二段にまで落ちた後での奇跡的な復活である。

お二人ともモンゴル出身の力士である。二人に限らず近年は外国出身力士が増え、彼らによって相撲界が支えられているといってよい。

相撲は日本文化を表徴するものの一つである。そんな中、日本相撲協会は、外国人力士を意識して、相撲道や伝統を担う意味などを自覚してもらうための方策に苦心している。

その方策の一つとして、アメリカ・ハワイ出身で、戦後初の外国出身の力士となった元関脇・高見山さんがつくった標語が採り上げられている。彼は優勝も経験、39歳に親方となり東関部屋を設立すると、「十の心」という大相撲の力士として弁えるべきことを求めた。それは、我々日本人も改めて、心して、意識せねばならぬものばかりである。最近の安倍・菅政治の下で形骸しつつある、日本の良き、道徳・倫理を取り戻すためにも。

その「十の心」とは、 

  1. “おはよう”という親愛の心
  2. “はい”という率直な心
  3. “すみません”という反省の心
  4. “どうぞ”という謙譲の心
  5. “私がします”という奉仕の心
  6. “ありがとう”という感謝の心
  7. “お蔭様で”という謙虚な心
  8. “お疲れさん”という労(いたわ)りの心
  9. “なにくそ”という忍耐の心
  10. “嘘をつくな”という正直な心

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Yokozuna Hakuho won for the 45th time after defeating Ozeki Terunofuji on the grand sumo event in Nagoya. On the other hand, though Terunofuji was defeated, he is certain to be promoted to the 73rd Yokozuna considering the recent excellent performance. It is a miraculous revival after falling to the lowest rank due to physical condition. Both are sumo wrestlers from Mongolia. It may be said that the sumo world is supported by the wrestlers from foreign countries in recent years. Sumo is one of typical Japanese culture. Under such situation, the Japan Sumo Association is trying to make foreign sumo wrestlers aware of the sumo-dō and the meaning of traditionality. As one of the measures, the slogan made by Takamiyama, ex-Sekiwake who was from Hawaii in the US and became the first sumo wrestler from the foreign countries after the war is taken up. When he has become a stable master of Azumaseki stable at the age of 39, he asked his pupils to know "Ten Hearts." It is only the one that we Japanese must also be conscious of again. It is required to regain the morality and ethics of Japan, which has been ruined under the recent Abe-Suga politics.

The "Ten Hearts" are:

  1. A dear heart saying that “Good morning.”
  2. A candid(frank) mind saying that “Yes, certainly.”
  3. The heart of reflection saying that “I am sorry.”
  4. The heart of humility saying that “Please.”
  5. The heart of service saying that “I will do.”
  6. The heart of gratitude that “Thank you.”
  7. The humble heart that “Thank you for your concern(cooperation).”
  8. A considerate heart that “Thank you for all your hard work today.”
  9. The heart of patience saying that “Hell no, I won’t quit for anything.”
  10. An honest mind saying that “Don’t tell a lie.”

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2021年7月14日 (水)

大谷翔平さんはなぜ、皆に愛されるのだろうか

この暗い、今の日本社会。この中に一筋の光明を注いでくれているのは大谷翔平さんかもしれない。二刀流で大活躍している勇姿を、メディアもこぞって取り上げている。

彼は多くの日本人ばかりではなく外国人にも愛されているようだ。何故だろうか?それは、ひとえに、彼の自然体な生き方、正直で誠実な性格によるのであろう。
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最近の安倍・菅政権によってもたらされた偽りの政治、悪徳政治によって、正直な者、誠実な者が馬鹿を見、悪徳が悪徳とも見なされないようになってきた風潮に慣らされ、麻痺させられた国民は、私も含め、久し振りに本来の“正義の姿”を彼の中に見出したのだろう。

大谷翔平選手は高校時代の監督佐々木洋氏の指導を受け、“目標達成表”というものを、小まめに実行することによって、野球道を追求し続けてきたという。この“目標達成表”は、仏教の一分野である密教の教えをわかりやすく表現するために作られた「曼荼羅」に倣って“大谷曼陀羅”と呼ばれているそうだ。これは経営学でも用いる手法だ。彼は野球の天才ではあるが努力家でもあるのだ。
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2021年7月10日 (土)

現代人が留意すべきこと

梅雨の季節に咲き誇る“くちなしの花”。
甘い香りが伝わって来ます。次の渡哲也さんの歌が思い浮かびました。
「いまでは指輪も回るほど/やせてやつれた、おまえのうわさ/くちなしの花の、花の香りが/旅路の果てまでついてくる/くちなしの白い花/おまえのような花だった。

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さて、このくちなしの歌とは関係ないことですが、
この頃歳をとって感じるのですが、
現代に生きる我々は、多くの情報に晒され、自分で考えることが少なくなり、他人や既存の情報に影響されることが多くなって来ていることは否めません。

今日、鷲田清一さんの“折々のことば”に、スペインの哲学者オルテガの言葉が紹介されていました。

「我々は、自分が言うたいていのことを理解していないことを認めざるをえない」
人が何かについて得々として語れるのは、ただ他の人たちがみなそのように言っているからでしかないということ。なぜそのように言うのかと自問することなく、従って自身の責任において語るのではなく、ただ口真似のように言葉を交わしているだけだと言うのだ。

確かにそうだと、私は改めて思いました。一人一人が反省すべきことです。
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身近な例として、自身の政治哲学を全く有しない、我が国の、空疎な某首相が、同じ言葉を飽きずに繰り返しているのを見るとますますその感がします。欧米の優れた政治家と比べて格段の違いを感じます。

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2021年6月16日 (水)

テイカカズラ(定家葛)

先日、雨上がりの山道を歩いていると小さな白い花が道に散っているのが目に入りました。箕面観光ボランティアガイドの友人から教えてもらった、テイカカズラ(定家葛)だと直ぐにわかりました。テイカカズラは、5枚の花弁をもつ小さな花で、それぞれが僅かにねじれプロペラ状になっています。ほのかに甘い香りを発し、ジャスミンに似た香りだという人もいます。

テイカカズラ(定家葛)は謡曲の「定家」に由来する名前で、式子内親王を愛した藤原定家が、死後も忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓に絡みついたという伝説に基づきます。

式子内親王は後白河天皇の皇女。歌人の定家と密かに契りを結んでいたが、やがて、賀茂神社に仕える斎宮となった後、病気になり退きます。その後出家し、生涯を独身で過ごしました。彼女の死後、定家も亡くなりましたが、式子内親王の墓は、定家の執念による葛にまといつかれていたと言われています。

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百人一首は藤原定家が撰者ですが、式子内親王も百人の中の一人として、選ばれています。

定家が彼女を選んだ過程を想像することは興味深いことです。

 「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする」(式子内親王)

(わが命よ、絶えてしまうなら絶えてしまえ。このまま生きながらえているなら、
 じっと押さえている力が弱って、恋心が外に現れてしまうと困るから)

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2021年4月20日 (火)

藤の花

毎年、この季節、近所の広場で咲く藤の花(Wisteria)、コロナ禍の中、散歩でこの前を通り過ぎると癒されます。
紫色の品格に満ちたこの藤の花も、桜と共に日本人に愛された花です。私も大好きです。

藤棚もいいですが、このように高木に絡まって元気よく咲き誇っている藤の花を見るのもいいものです。拙歌です。

「藤の花 凛々しく咲けり コロナ下の 浮世の騒ぎ 知らぬが如く」 

Every year, during this season, wisteria blooms in the neighborhood square, and in the corona calamity, I am healed when passing through in front of this wisteria. This purple-colored wisteria flower with dignity is also loved along with cherry blossoms by Japanese people. I also love it.

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かつては、平安時代から鎌倉時代にかけて、松の緑を背景として、そこに絡まって咲く藤の花の美しさが鑑賞の基準とされたそうです。枕草子の84段には「めでたきもの」として「色あひ深く花房(はなぶさ)長く咲きたる藤の花、松にかかりたる」(84段)とあります。

万葉集にも、庭の藤を愛でる歌が見られます。

日本歴史に燦然と君臨した藤原氏の姓は中臣鎌足が天智天皇から669年に賜ったものですが、その由来は彼の出自である大和国高市郡の藤原に由来するとも言われ、春日山のフジは春日神社がこの一族の氏神であったことから手厚い保護を受けたとも言われています。
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2021年4月16日 (金)

橋田寿賀子さん のこと/半藤一利さん のこと

<橋田寿賀子さんのこと/半藤一利さんのこと>

先日お亡くなりになった橋田寿賀子さん。
『おしん』『渡る世間は鬼ばかり』など数々の作品を残し、テレビドラマの歴史を作った。

戦前の暗黒期を生きた人として、終生、反戦に思いを込めた。文化勲章を受章した際、表向きには喜びの気持ちを語っていたが、実はそれほど嬉しそうでなかったという。「お国からの表彰」を受けることにためらいがあったらしい。

自らを老兵と呼びながら、晩年も創作意欲を失わず好奇心に溢れていた。

 「暗黒期を懸命に生きた人々がいたからこそ、今の暮らしがある。それを伝えるのが、自分の役割だ」と語っていたそうだ。
立派な人だ。

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今年1月に逝去された半藤一利さん。
『日本のいちばん長い日』『昭和史』などの作品を残された。

臨終に際して、生涯の伴侶・末利子夫人にこう語ったという。『墨子を読みなさい。日本人はそんなに悪くないんだよ。ごめんね。先に死にます』と。 

半藤さんは、日本人の欠点として、「当座しのぎの根拠のない楽観性」と「排他的同調性」の二つを挙げられている。昭和史における一時期、満州事変から太平洋戦争にかけて、日本人は何と熱狂したことか、心ない政治家や軍部、マスコミに煽られ、いったん燃え上がってしまうと冷静になれない日本人。・・・・しかし、その時期を除いては、日本人はそんなに悪くなかった、と述べられているのだ。心ない政治家に煽られて、国民的熱狂をつくってはいけない、ということなのだ。

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2021年4月15日 (木)

自由・人権問題に関するバイデン政権への期待

<自由・人権問題に関するバイデン政権への期待>
Expectation for Biden administration on freedom and human rights.
English follows Japanese.

アメリカ、バイデン・ハリス政権がいよいよ自由・人権を最重要課題として取り上げ始めました。大変嬉しく思います。自由・人権は、平等と並び、人類の基本的・普遍的価値です。
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トランプ政権は、金を儲けることが全てで、何の理念も持たず、嘘と虚飾に満ちた政治により、世界を荒れ放題にしましたが、バイデン政権誕生により、これは軌道修正され、ようやくアメリカは正道(まともな道)に戻ろうとしています。

今後のアメリカバイデン政権の正義のための戦いに期待したいものです。
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今、自由・人権問題として焦点を当てるべきものに次のようなものがあります。

●習近平による中国共産党独裁政権下の諸問題
・ウイグル人への人権弾圧 ・香港における自由の喪失 ・台湾独立への干渉 ・一帯一路政策による中国独裁政治の輸出

これらに対して、北京オリンピックボイコットなどを含め、民主主義国家は団結して、習近平政権を封じ込み、政権内の民主化を後押しする必要があります。
●ロシア、ブラジル、トルコなどにおける独裁政治の進行
●ミョンマー軍事政権による民主運動弾圧
●日本における、菅政権体制下での右翼国家主義的政策の進行

安倍政権による右翼国家主義的政策を継承して、菅政権は、日本学術会議への人事介入など、国家主義的政策を推し進め、またコロナ禍で大変な時期であるのに、オリンピック開催を政権維持のための道具として強行するなど、恣意的な政策を進めています。

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いずれにしてもこのような自由・人権問題が発生する原因は、独裁者(左右の国家主義者)が、国民を騙して操っているところにあります。我々は独裁者が感覚的、情緒的なものに訴えて人々を行動に駆り立てる時、疑問を持って、冷静に知性で考えることによって阻まなければなりません。

Biden-Harris administration in the U.S. has finally begun to take up freedom and human rights as top priority. I feel very happy. Freedom and human rights, along with equality, are fundamental and universal values of humanity. Now, there are the following issues that should be focused on as a free and human rights issue.
Various problems under the Dictatorship of the Communist Party of China by 習近平.●Crackdown on democratic movements by the military government of Myung-ma ●Progress of right-wing nationalist policies under the 菅(suga) regime in Japan

In any case, the reason for such freedom and human rights problems is that dictators (nationalists both on the left and right wing) deceive and manipulate the people. When dictators appeal to sensory and emotional feelings and drive us into action, we must block them by thinking with intelligence calmly, with question.

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2021年3月25日 (木)

桜の季節です!!

いよいよ桜の季節です。大阪でもソメイヨシノの開花が日々進んでいます。箕面の山では山桜が満開です。山桜は、赤っぽい葉とともに淡いピンクの花が同時に咲きます。西行が愛したこの桜、地味ですが“もののあわれ”を感じさせてくれます。私も大好きです。 

「ねがはくは花のもとにて春死なむ その如月の望月のころ」(西行) 

平地でも山でも、鶯(うぐいす)の鳴き声が、例年になく多く聞かれました。今年に限って何故でしようか。(笑)
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拙歌です。

311 東日本大震災から10年、コロナ禍やオリンピックの陰で、忘れ去れようとしています。熱しやすく冷めやすいという、日本人の良き点でもあり、好ましくもない点でもあるこの性格について、いつも考えさせられます。 

「復興は道半ばにもかかわらず 忘れ去れゆく他人事のように」

  It's finally cherry blossom season. Somei Yoshino is coming into flower day by day in Minoh, Osaka. Yamazakura is in full bloom in the mountains. 西行(Saigyo) deeply appreciates this flower. The cry of a (uguisu) was heard more than every year. Now is the time, ten years after the Great East Japan Earthquake occurred, we are about to forget about this disaster amid the corona calamity and the Olympics.

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2021年2月21日 (日)

春の訪れ/大阪なおみ選手 全豪オープン優勝

春が近づいてきました。近くを散歩すると、紅梅が咲き、サンシュユの黄色い蕾も綻び始めていました。やはり春はいいですね。大阪なおみさんの全豪オープンでの優勝は、春の訪れと共に明るいニュースです。彼女は、ダイナミックなプレーの一方、優しさも兼ね備えています。勝っても驕らず、対戦相手を気遣い、観客へのサービス精神も溢れています。日本人として誇りうる人物です。

Spring is coming up. When I took a walk nearby, red and white plum bloomed, and the yellow buds of Sanshuyu began to open. Spring is excellent more than anything else. Naomi Osaka's win at the Australian Open is bright news with the start of spring. While she plays dynamically, she has warmth as well. Even if she wins, she is still modest, considerate to her opponents, and has a spirit of service to the audience. She is a person whom we can be proud of as a Japanese.

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